岩井俊二監督の『ラストレター』、観てきました
昨日書いたフォルテからのラン。
フォルテへ行ったのはこの映画を観るためだったのでした。
思った通り素敵な映画、一人で観に行ってよかったです
ロケ地巡りラン主催者としては…。
「おーついこの間見てきた白石市の光景、こんなシーンだったんだ」
「あっ バス停の停留所の名前が「八乙女東」ってなってるけど、ここは実際は「八木山南」だね」
「ロケラン2でみんなでランチを食べたカフェがロケ地になってる」
ついついそんな目線で観てしまう部分もありますが、ちゃんとストーリーそのものも集中して観ましたよ。
広瀬すずさんと森七菜さんはそれぞれ一人二役。
発声のしかたなど、時代の違いがしっかり演じ分けられていて、かつ、とてもナチュラルなその演技に驚かされました。
松たか子さんはシリアスなだけではなく、やっぱりコミカルな要素もちょこっと入っていてよかったです
ヱヴァンゲリヲンの庵野秀明監督は、風体としてはなかなかいい味を出していましたが、演技は初心者。
素人によくある、覚えたセリフを忘れないうちに一気に言い切ってしまおうという感じの「間」のない話し方が如実に…。
まあ、それはそれでいいのかな、とも
福山雅治さん、神木隆之介さん、豊川悦司さんら俳優陣は安定の演技力でした。
映像もそうですが、今回個人的にとりわけ印象に残ったのは「音」ですかね~。
せせらぎの音、ひぐらしの声、テレビから聞こえる野球中継、そしてなんといっても俳優陣の声。
ノスタルジックでロマンチックでメランコリック。
鑑賞した人各々の記憶と結びつく部分があるかも知れないこの映画。
もう1度観に行くかも知れません。