酒米を磨けば磨くほど、雑味がとれたすっきりとした味わいとかぐわしい香りが楽しめる日本酒。
その磨き具合=精米歩合によって日本酒の名称が区別されています
もとの大きさを100%とし、数値が小さくなればなるほど、まわりの部分を多く削っている、ということ。
仙台市内のとある酒屋さんで、「獺祭 ~その先へ~」というお酒が販売されており、
お値段を見てみたらなんと、四合瓶(720mℓ)で3万円(税別)
精米歩合は『非公表』だそうです。
こんなお酒もあるんだ~と驚いたのが数年前。
その後、各地でも技術の進化とたゆまぬ努力の成果で、さらに精米歩合の進んだ商品がぞくぞくと出てきているようです。
「伯楽星(はくらくせい)」で有名な宮城県の新澤醸造店からは…。
『残響 SUPER7』
その名の通り、精米歩合は7%
外側の93%をそぎ落とした、心白(しんぱく)の写真がコチラ
真っ白でキレイですね~
桃やメロンを思わせるような香りがするそうです
さらには、お隣山形県の「楯の川酒造」さんの『光明(こうみょう)』は…
ついにここまで来た 1%
↑
右が50%精米、左が1%精米。
「フルーツで例えるなら酸味を弱めたライチのよう…」
もはや、よく分かりません
1%まで来たからこれ以上はないよね…
と思ったら大間違い
『0%』というものが存在しました
これまた新澤醸造店さんの『零響(れいきょう)』です
0%って、もう磨きすぎてなくなってんじゃん
と思ったらさにあらず、小数点以下は切り捨ててよいというルールに基いた表記によるもので、実際は0.8%なんだそうです。
イラストでいろいろ説明してくれてます
↑
この方が社長さんみたいですよ。この箱も面白い
この日本酒のことを知ったのは、実際に酒屋さんに陳列されていたからなんですが、なにげなく値札をみてびっっっくり
500mℓで35万円…(税別)。
「0」の数を数え間違えたかと思っちゃいました
だけど、スペックを見てみると…
精米歩合50%の精米時間は通常2日間、約50時間なのに対し…。
このお酒は5297時間、221日もかけているそうです。
心白が割れないように磨いていくというのは相当な技術と努力が必要で、それを考えるとこの値段も納得してしまうような…
どんな味わいなのかとても気になりますが…一生知ることはないでしょう
せめて、その酒屋さんの棚からこのお酒がなくなる日がいつ来るのか、注目していきたい、と思っている今日この頃