だいぶ間があいてしまいましたが、銀河レポの最終章です。
半分の50kmを越え、左ひざにかすかながら違和感を感じたので、念のため痛み止めのロキソニンを投入、峠越えに備えます。
距離的にはそんなに長くない峠とはいえ、疲労がたまってきた脚でこの傾斜は堪えるので、ほぼ歩いて通過。
このころから日差しも強く感じられたので、持参していた経口補水液を飲み飲み、熱中症対策。
峠を越え左折すると、胆沢ダムへ向かう折り返しの道。
トータルで10km近いスライド区間なので、知り合いランナーがいないか目を凝らしつつ走っていると…
キターー 反対側に、折り返してきたRiceさんとクルさんの姿
↑
黙々と、かつガシガシと走るRiceさん
↑
そのすぐ後ろにまだまだ余裕のクルさん
その後しばらく進んで胆沢ダムのところまでやってきました。
60km地点のレストステーションは予想通り『奥州湖交流館』。
ドロップバッグを預けるとゆっくりしてしまいそうなので、あえて荷物は預けず、通常のエイドと同じくらいの滞在時間で済ませます。
やはりというか、このころには内臓疲労も進み、何も食べたくない感じでしたが、持参のエナジージェルを無理やり胃に詰め込み…。
氷を少しもらって首や腕を冷やして再出発
えっちらおっちら走っていた63kmくらい。
「ルミナスさん」
Tonさんが追いついてきました。
コツコツと練習を積み上げていたTonさんだから、いずれ来るだろうなとは思っていましたが、それにしてもしっかりした足取りとスピード
あっさりと追い越し、最後まで二度とその姿を拝むことはありませんでした。
スライド区間を終え、国道397号線にさしかかった66km付近…。
「ルミナスさん」
いい声で私を呼ぶ声がする
なんと はっっじぃさん一家ではないですか
応援に来るなんて一言も言っていなかったのでチョーびっくり
りょうくんともハイタッチ
思いがけず元気をもらいました
だけどあとでよく考えたら、ウルトラなんだし、ちょっと立ち止まって話ししたり写真撮ったりすればよかったなぁ
なんかフルの時の感覚で流れに乗って走り去ってしまった
元気をもらったとはいえ、問題はこのあと。
ふたたび峠越えが待っています。
補給は充分に取れていないし、暑いのに日陰が少ないし、上りが長いしで、頭がクラックラ、クラックラ
アンデルセン選手じゃないけど、まっすぐ歩くこともままならず、まるで千鳥足
「こんなにボォーっとして歩いてたら、チコちゃんに叱られちゃうな~。」
かろうじて冗談を考えていたら、背後から、
「いたーーーー」
totoさんの元気な声。
ずーっと前にいるものと思っていたら、最後尾からのスタートだったそうで…。
少しの間一緒に歩きながら会話をしましたが、
「さっ、そろそろ行くよ」
発破をかけtotoさんは走り出しますが、私は一向に走り出すことが出来ず、結局この峠はほとんど歩き通しました。
※70km地点 午後12時36分通過。
写真を撮っている余裕もなくなってしまったので70kmでカメラは封印。バッグにしまいこみました。
大きな異変が起こったのはたしかこのあとの72.6kmのエイド。
給水をとり、さほど行きたかったわけでもないけど気分転換がてらトイレに。
すると見たこともないほどドス黄色い(←そんな表現があるのか)尿が(※お食事中の方、ごめんなさい。)
いや、正確にいうと、去年の銀トレ(いわて銀河に向けたトレーニング)の時に1度経験済み
1度こうなると、あとがもー大変。
トイレで用を足してもあっという間に尿意が再びこみ上げ、で、実際トイレに駆け込んでみるとほとんど出ない。
脱水です。
このとてつもなく気持ち悪い症状がエンドレスで続きます。
せっかく上り区間が終わって下りが始まり、歩き通したので足も復活しつつあるのに…走り出すと振動でとんでもなくトイレに行きたい
しかもここに来てエイドの間隔が今までより長いときたもんだ
ここからはほとんどすべてのエイドのトイレに駆け込みました(待ち時間がほぼないので助かりましたが)。
入ってもどうせほとんど出ないんだから寄らなくてもいいようなものの、寄らずにはいられない
それでもエイドで出ていたジェラートはちゃっかりゲットしつつ、80km付近から千貫石森林公園へ。
下見で感じていた通り、キツイ上りが続く難所。
ぐるっと1周し終えるまではトイレもない…。
あ、でもそういえば、エイドより手前のカーブのところになんか建物があったはず、あれはトイレじゃなかったかな
と淡い期待を抱きつつたどりついたら…排水施設
排水したいのはこっちの方だ~ ←
関門も、シビれるようなギリギリ、という感じではなく通過できているので、とりあえず半泣き状態で進み続けます。
森林公園を抜けるとゆるい下り区間。
意を決しておそるおそる走り出してみると、今度はなんとか行けそうな気配。
残り10kmは時折歩きを挟みつつもわりといい感じで走ることができ、沿道の声援にも手を振ったり会釈をしたり。
そんなこんなでよーやく、よーやく、よーやく運動公園へ。
トラックを1周して晴れてゴール~
クルさんが待っててくれて、写真も撮ってくれました
↑
よく見たら、うしろによこさんとharuさんも写っていました。
ハァ~間に合った~
人としての尊厳を保つことができた~
(※笑いごとではないのよ)
ありがたいことに筋肉痛はほぼなし、爪も健在でマメもできず、骨も関節もみーんな大丈夫なのに、尿意にだけ苦しめられた今回のいわて銀河なのでした
一緒に走ったランナーの皆さん、大会関係者の方々、ボランティアの皆さん、沿道で応援してくださった皆さん、ブログを通じて応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
来年のコースがどうなるかまだ分かりませんが、ウルトラを達成した喜びを再び味わいに、また銀河へと戻ってきたいと思ってます。
その時はあらたな仲間が増えているといいなぁ~
ウルトラを走ったときに現れる症状。
猛烈なめまいや排尿困難など…。
「それがウルトラだ」、と思っていましたが…。
お守り代わりとしてウルトラの時だけ飲んでいるロキソニン。
もしかしたらその副作用のせいもあるのかな~と最近思い始めていたりして…。
※単なる練習不足ということは棚上げ
今度はロキソニンに頼らないで走ってみよ~っと