仙台市中心部の西側に位置する青葉山(あおばやま)
有名な伊達政宗公の騎馬像が立つ仙台城(青葉城)があったところ
青葉山というのは特定の山の名前ではなく、仙台平野の西を縁取る丘陵群の一つの名称。
一方、福島市の中心部にある信夫山(しのぶやま)
「福島」の名前の由来であるとか、「となりのトトロ」の主題歌のモデルとなっているとか、は知る人ぞ知る
その辺については後日あらためて書くかも~
さて、仙台市の青葉山と福島市の信夫山。
この2つの山には深~いつながりがあります
時は慶長5年(1600年)、福島の「松川の戦い」で上杉景勝と伊達政宗が戦った際、政宗は劣勢に立たされました
この時に政宗をかくまったのが信夫山にある羽黒神社の別当寺(:神社を管理するために置かれた寺)、寂光寺(じゃっこうじ)
夜半に裏手から仙台に帰らせたといいます
この寂光寺の山号(さんごう)がじつは青葉山(せいようざん)。
山号とは、仏教が普及し同名の寺院が建立されるようになった際、区別するために地名やイメージ、仏教用語などから付けるようになったもので、○○山○○寺というのはよく見かけますね。
寂光寺はその功績が認められ、慶長7年(1602年)に信夫郡信夫山から仙台城本丸の対岸、竜ノ口沢に移されました。
その山号から次第にその辺一帯を青葉山(あおばやま)と呼ぶようになり、「青葉城」という雅称も生まれました。
寂光寺はのちに羽黒神社とともに青葉区北山に移転し、今は羽黒神社のみが輪王寺の向かい側に残っています。
青葉山と信夫山。
2つの山は政宗公によって深~く結び付けられていたんですね~