先日、白石市まで走った時に渡った橋
『児捨川(こすてがわ)』に架かる『児捨川橋』です。
変わった名前…っていうかちょっと物騒なネーミング
その名前の由来が書かれた説明板が橋の横に建っていました
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
伝説1:
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は宮の地に王子を残して帰京された。村人は王子の偉貌とその能力を恐れ川に捨てたが、王子は白鳥と化し村々に災いをもたらした。村人はそれを悔いて、白鳥を神として祀ったという。
伝説2:
武尊は、姫と王子を残して帰京された。姫は尊を慕い、白鳥となって都に飛んでいくと王子と共に川に身を投げ、二羽の白鳥となったという。
伝説3:
用明天皇の若き日、尊と玉依姫は都への途中王子を出産。姫は長旅を想い別離、悲しみのあまり、王子と共に川に身を投げ白鳥に化したという。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ヤマトタケルは『古事記』や『日本書紀』に登場する古代日本の皇族で、伝説的英雄
訪れた地で妻をめとったとか子を授かったという話が日本各地に存在し、またこうした白鳥伝説と結びついているものも多いようです
宮内庁が治定している、大阪や奈良にある彼のお墓の名前も白鳥陵(しらとりのみささぎ)という名称
『児捨川』という名前の由来は、このヤマトタケル伝説に起因するものと思われますが…。
名前が名前だけに「昨今の児童虐待を連想させてイメージが悪い」という市民の声を受け、名称変更
由来伝説を考慮して『白鳥橋』に変わっています。
白鳥に対する信仰心を持つ白石市らしいネーミングになりました。
ちなみに、この元・児捨川橋の欄干の上に乗っている「こけし」
「子消し」「子化身」と表記されることもあり、口減らしした子を慰霊するための品物である…。
「児捨て」に「子消し」…なにやら物騒な話ですが…。
民俗学的に根拠のない俗説で、「木で作った芥子(けし)人形」というのが有力だそうです
白石市には他にも少し変わった地名が存在。
折を見てその由来を調べて書いてみたいと思いまーす