『ゴールデンスランバー』のメイキングの続き~
青柳さんが、無実を訴える舞台となる勾当台公園へ雨水管を使って移動するシーン
設定上ではカズのマンションにほど近い仙台駅の北部ですが、実際のロケ地は長町南です。
映画では雨の設定ではないので、車が濡れないようにビニールがかけられています。
青柳さんが入りこむマンホールのふたは、仙台市の職員さんが専用の工具を使って開けてくれます
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重さ約60kg
一方、ダミーのふたの準備
「よく出来ました」の二重丸。
映画での順番とは逆になりますが、勾当台公園のマンホールから出てくるシーンは先に撮影されており…。
その時は美術さんが二重丸を描いたのですが、丸の線が少し薄かったということで、今回は監督自らがスプレーをしましたシュー
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サイズもピッタリ。さすがです。
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入念なリハーサル。
実は最初の予定日も雨で、日程を変更したもののその日も雨
さすがにこれ以上延ばす訳にはいかない、ということであの手この手。
撮影直前は急ごしらえの屋根で車も雨宿り。
ダミーのふたもカサを差して…。
水がたまったところは布で吸水。
地道な努力の末に撮影が行なわれた模様です。
この一連のシーンはほとんど俯瞰からの撮影
なぜなら普通に横から撮ると雨が映ってしまうから。
高い所から見下ろすように撮ると雨が映らない、というテクニックだそうで「なるほどな~」と思いました。
ただテクニック面もさることながら、濡れ衣を着せられた青柳さんの虚無感と、身の潔白をもしかしたら晴らすことが出来るかも知れないというかすかな期待。
結果的にそんな心理描写をうまく表しているようにも見えてきます。