アラスカのアザラシの哀歌(カヴァー)
替歌やコミックソングだけではないシャンソン・プリュス・ビフリュオレ。真面目なカヴァー・ナンバーの中の1曲、La complainte du phoque en Alaskaはカナダの人気バンドだったボー・ドマージュBeau Dommageのヒット曲。1997年リリースのライヴ・ベスト盤 Le Meilleur en public 収録で、ここではラ・バンド・マニエチック la Bande Magnétik というカナダのバンドとの共演。こんなふうにこの曲をステージのフィナーレで歌い、筆者も一緒に歌った記憶がある。歌詞大意は動画(音声のみ)の下をご覧ください。
歌詞大意:
アラスカのどこかに
寂しくてたまらないアザラシがいた
恋人がサーカスで稼ごうと
アメリカに行ってしまったのだ
アザラシはひとりぼっちで
氷河に沈む太陽を見てる
アメリカを思ってそっと涙を流してる
恋人に捨てられたときはみんなそう
何にもならないよ
愛する人を残して
鼻にのっけたボール回しに行ったって
子供たちに笑ってもらえるけど
絶対長くは続かない
大きくなったら誰も笑ってくれない
アザラシは寂しくなると自分の体を見る
つやつや光って雨上がりのニューヨークの街路みたいだ
夢に見るシカゴ、マリリン・モンロー
恋人のショウを見てみたい
こんなのただのおとぎ話だけど
これは僕のことだって気がする時がある
氷山に座り両手に顔をうずめて
恋人が行っちゃった、寂しいよ
現在我らがビフリュオレは「ありがとう、そしてさようなら」ツアーを続けている。さようならなんてまたいつもの冗談だと信じたかったが、どうやら本気らしく、筆者にも段々現実感が湧いてきた。まさにこのアザラシの心境です。
ボー・ドマージュによるオリジナルはこちら。