ミッチェル508で釣りがしたい(後編)専用ロッド・できるかな?・・ヤスリ掛けは自分との闘いだの巻 | にじます君号がゆく

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いい歳した渓流ルアー初心者の
        トラウトばんざい!日記です

 前回はオークションで落札した

 

ミッチェル508のレストア記事を書

きました。

 

無事、快適に動いてくれる508が

 

手元にあるわけですが、フォークフッ

 

ト(Forked foot)と呼ばれる特殊な

 

形状のリールフットの508には専

 

用のリールシートが付いたロッド

 

が必要です。

コノロン2584D 5フィートUL

(ネットから拝借)

他に2585-D 5.5F、Lアクションな

どが508用としては設定されていまし

た。フォークフット対応としては(

でかい)Mitchell300ベースの500

シリース用に他にもラインナップされ

ています。詳しくなくて、もっと

508用にはあるのかもしれませんが

数は少ないと思われます(モデル名の

最後のアルファベットにDやらAや

らがあるらしく、例えば2584でも

基本一緒でもちょっとしたバリエー

ションがあるとかどうとか・・・)。

オークションやフリマサイト、ある

 

いはショップなどでは、508はロッ

 

ドとセットで出品、販売されること

 

が多いのでロッドとセットで購入で

 

きれば、とりあえずは使用可能です。

 

ただ、ぼくは、もし508が手に入っ

 

てもロッドは自作するつもりでした。

 

それは・・・・・

 

当時のグラスロッドが

 

びろ~んびろ~ん、

 

ぼよよんぼよよん

 

である事を知ってしまっているから

なんです。

 

(自作とまではいかなくとも

少なくともあのオリジナルの”針金ガイド”では

とても無理で、替えなければ

使えませんし)

 

ニジマス釣りを始めて間もないころ

 

あまりにロッドが折れるので(>_<)

 

古いグラスロッドを2本ほどネット

 

で手に入れた事があります。

 

グラスロッドは、カーボンに比べ折

 

れにくいです。

 

しかし、一方、カーボンロッドの感

 

覚に慣れた中で、手にするグラスロ

 

ッドは、異次元の性格で(斜め下の

 

)挙動を示す魔物でもありました。

 

キャストすればティップどころか

 

バットまでもが延々と揺れ続け

(カーボンなら、シュっとキャスト

したらピタッとティップが止まりま

すよね)

 

もうぼよよ~んなわけです。

 

ただ、それにはもう一つわけがあっ

 

て、グラスロッドは使用する中で素

 

材が”疲労”して性質が(柔らかく)

 

変化しやすいという事があるという

 

ことらしく、経年疲労が加わった状

 

態でもあったわけです。

 

という事を考えると、50年前後、

 

以前に作られたグラスロッドは、

 

そのコンディションに期待するのは

 

無謀な賭けであり、出品されれば高

 

値が付くにも関わらず、実釣では、

 

その価格の9割は素晴らしい雰囲気

 

代といってもいいかと・・・・

 

もちろん趣味の世界のものであって

 

、そういった事も含めてオリジナル

 

には他に代える事のできない価値が

 

あります。

 

ただ、あまり出番はないかもしれな

 

くとも実釣で万が一にも良い魚が掛

 

かってくれた、あるいはバイトして

 

くれた時に、あ======っこの

 

ロッドじゃなかったらぁあああああ

 

ということは避けたいというのが

 

本音でもあります。

 

高価なロッドは持ってないし、使っ

 

たこともないんですが、今使ってい

 

るロッドは自分には十分な性能だと

 

感じていますので、できれば

 

それくらいの性能・・・・

 

〇ちゃんとキャストできる

 

〇魚が掛かった時、魚の挙動に俊敏

な追従ができる

(たぶん、カーボンに比べ反発力の弱いグ

ラスロッドではラグが生じるかと・・・)

 

〇ボトムを感じ取れる感度

(軽いルアー&ナイロンライン&グラス

ロッドではこれがかなり厳しいかと・・)

 

と、安いロッドでもカーボンでさえ

 

あれば十分実現できている上記の性

 

能程度のものなら、なんとかなりそ

うです。

 

なので、自分で使う物なので気楽に

 

やってみることにしました。

 

ブランクはもちろん市販品の流用です。

 

〇準備したもの・・・・・

アルミの円柱材27φ(角材は使わな

かった)内径7φのアルミパイプ

8φのアルミ円柱材

×円柱状のコルク材(集成コルク)30φ195㎜(予備含め3本)

そしてブランクにするためのロッドは

シマノ ルアーマチックS60UL

手持ちのメジャークラフトのトラパラシリ

ーズの中も検討したのですが、小っちゃい

ちっちゃい508にはちょっとヘビーな感じ

でした。手元にあったルアーマチックの

56ULがいい感じなので60ULを注文し

たのですが、現物を振ってみたら、とって

もいい感触です。ロッドの良しあしを語れ

るようなロッドを過去使った事がないんで

すが、すごく素直で軽やかで、小さな508

に合った、柔らかくも万能感のある印象です。

 

 

 

〇その他、汎用のロッドエンドキャップ

 

参考価格(購入時の価格)

 

アルミの円柱材27φ×200mm 1166円

内径7φ外径8φアルミパイプ 780円

アルミ8φ円柱 890円

コルク1本818円×3本(1本は予備)

シマノルアーマチックS60UL 5404円

汎用ロッドエンド 760円

計11448円

 

 

アルミ27φを(ざっくり)適当な長さに切

ります・・・(5センチくらいかな・・・)

8㎜の穴を貫通させます

(センターポンチで中心に位置決めしたら、

2mm、4mm、6mmとちょっとずつ太い

ドリルで穴を大きくするとうまくいきやす

いかも)

フォークフットを当てて削る位置を決めます。

 

フォークフットの凸部分が収まる溝になる

穴を空けておきます(5mmドリル)

ざっくり切ります(アルミなので、手ノコ

でなんとかなります)

 

途中画像なくてすみませんが、

溝にする為の5mmの横穴の

中心に沿って、サイドを切り出したところ

ひたすらヤスリを掛け、

ホークフットが収まる様に調整します。

 

コルクグリップに収まる部分を

細くするために適当に削ります。

開けた8㎜の穴に仮で8㎜のパイプを差し込

みこれを軸にしてボール盤(電動ドリルで

も工夫すればできると思う)で回転させな

がらヤスリを当てて、ちょっとずつ削りま

した。すごく時間が掛かりました・・・

 

外はとんでもなく寒いので家の中でやって

ます。嫁さん帰省中なので、誰にも叱られ

ません

8㎜のソリッド材(円柱材)にネジを切ります。

先の部品に当て板をしてハンマーで叩き込みます。

深さはだいたい中央くらいまで。反対側に半分余幅を

残しておきます。

オスねじ部分こんな長さになってますが、

必要な長さは半分で十分です。

また画像飛んでますが、

27φのアルミを適当に(ほんと計りながら

やってなくて、いい加減なんですが、4セ

ンチくらいかな)切って、8㎜の穴を貫通

させ、8㎜のメスねじを切ります。

 

ものすごくがんばってこういう形にします

・・・・(画像はっ!?・・・無いです・

・・やり方は前の部品と一緒です・・・)

こんな感じになります(リールは508じゃ

なくて人気が無いためにとても安かった

510)。

コルクに、作った部品を納める為の

スペースを掘ります。

この掘り掘りドリルが効率よく削れて良

かったです。

出来上がった時見える部分をバフ掛けします。

100均2液ウレタン接着剤で固定します。

(いつの間にかエンドキャップ付いてます)

ルアーマチックからブランクを摘出する

為に、リールシートとグリップを

(破壊して)取り外します。

接着剤で固定されている部分はヒートガン

でゆっくり温めては動かしてみて温めては

動かしてみてを繰り返し、動いたら一気に

ぐりぐりして抜きます(一気に熱を加えよ

うとすると・・・燃えます)

残った接着剤はヒートガンで温めながら

カッターの背などで取り除き、最後に

パーツクリーナーなどの溶剤でツルツルに

拭き取ります。

 

 

ホークフッドの受け側部品(前の方

になる部品)に8㎜のアルミパイプ

を当て板をして叩き込みます。

このパイプはグリップの保持と、ブランク

を他のブランクに差し替える事ができるよ

うにする為のフォルダーの役割を担います

(元径7㎜以内のブランクならカラーを作

ったりして調整すれば差し替え可能)。

 

※ちなみに、今回パイプや丸棒を差し込ん

だ後アルミのろう付けで接着を考えていま

したが不要でした。叩き込んだ後は、もう

抜くことは不可能である、圧入状態に近い

保持力となっています。

 

youtubeで一生懸命勉強したけど

使わなかったアルミろう付け用品

がんばってグリップとなるコルクに

8㎜の穴を貫通させます。

慎重にやらないと反対側がこんなことにな

りますのでがんばってやり直します・・・

(予備があってよかったほんとに)

適当に成形します。

パイプに接着剤を塗って、グリップを装着します。

 

サケ釣りで、ウキを自作した時に使った

熱収縮チューブを先端におしゃれワンポイントとして

付けます。

こういうのを付けると

「なんか売ってるやつみたい!」とちょっとうれしくなります。

エンドキャップを付けると

「なんか売ってるやつみたい」とまたうれしくなります。

 

がっちりぴったり装着できます。

ブランクにフックキーパー付けます。

ここまで「なんか売ってるやつみたい」って

喜んでいましたが、最後の最後にこの

有様です・・・泣きたい気分ですが

もう疲れたのでやり直しません。

ブランクを差し込んで完成です。

ブランクはテーパーになっていますので

差し込み先端付近(若干細くなってる部分)

を薄く2液ウレタンを塗って

しっくりはまるよう調整しました。

丸一日金ヤスリを掛けていたという

 

気がします・・・・アルミとはいえ相手は金属。

 

でも、アルミだからこそ、旋盤など

 

のとんでもない工具がなくてもDIYで可能だった

 

とも言えます。

 

使ったヤスリはどれも100均のもの。十分でした。

 

 

 

 

ちなみに、手元には510と一緒に付いてきた

 

ロッドがあって、それを参考にして作りました。

サイズ(レングス)が6.5fで

セミダブルハンドルなので

2581というモデルなのかな

と思ったりしていますが

型式番号とかは擦り切れて

しまっていて不明です。

でかいミッチェル300ベース

の500シリーズ用らしくすご

く太いです(そして

びっくりするほど、びよよよ~

~んぼよよ~~んです)。

参考になるものがあるのは助かり

ましたが、無くても要は受けの部

分(前側の凹凸のある部品)をホ

ークの形状に合わせて作れれば、

後ろ側(ネジで締めこんで抑える

部品)は丸の平面にメスねじを切

るだけなので、理屈としては難し

くありません。510のロッドを参

考にはしましたが、ねじ部分の太

さ(M8ねじ)とホークの凸部分

の溝が5㎜穴(5㎜ドリルで開け

た穴)の丁度半分であること(

←ここは結構大事ですね)を確

認しただけで、他は寸法を測っ

たりせずに、リールのホーク部分

を合わせてみて、調整しての繰り

返しでした。もし自作をお考え

の方の、多少なりともご参考にな

れば幸いです。

 

 

さて、できあがったロッドとリールを

 

前にして、それはもう嬉しくて

 

パシャパシャと一人撮影会をしていたわけですが、

 

う~~ん・・・欲しい・・・

 

どうしても1枚でいいから欲しい・・・・

 

魚とのツーショットが・・・

 

これまでもそうですが、

 

ミッチェルかわいい、好き好きって

 

言ってたって、今日は釣れてくれますように

 

と、意気込んで釣りに行くときは

 

現代のリール使うわけです。

 

ミッチェルで釣りをする時は例外なく

 

レストアしてうれしくなっちゃってる

 

時なわけです。

 

今このうれしい気分のタイミングを逃すと

 

いつ出番があるのやら・・・・

 

寒いけど・・・ぼくの行く小さい川は

 

半分かそれ以上、氷が覆ってるけど・・・

 

よし行こう・・・・

 

1月28日・・・・・

 

雪のバカっ!

 

水がなぜかとても濁ってる・・・・

 

ダメだろうとは思ったけどアタリも

 

なく・・・・

 

そして

折れた・・・・・

 

原因は、部品とコルクの間にすき間

(空洞)が出来てしまっていたこと。

2液ウレタン接着剤をすき間に充填して

補修。

 

1月29日

 

まだうれしさテンションが保持でき

 

ているので、水の濁っていない

 

エリアへ・・・・

 

あ~ありがとうございます!

 

念願のツーショット・・・

 

 

元気な40くらいさんも

 

ほんとうにありがとうございます!

 

家の中ぐちゃぐちゃにしながらがん

 

ばった甲斐がありました・・・・