遅まきながら、見てまいりました。
「羊の木」
特に、○○デー的な割引サービスのないお昼間でしたが、3割程度の客入りでした。
奇しくも3年前に味園ユニバースを見た劇場で、なおかつ8番スクリーンで!
8の引き強くて、演技(縁起)が良い(∩´∀`)∩
いつものように、フライヤー配布をゲットしただけで、事前情報はなるべく入れないように、素の状態で。
亮ちゃんコメントによると「朝からすき焼きを食べたような、消化のしにくさ」ということで、
後味悪い映画大好き人間として("紙の月"見て、おぉー後味悪くて旨いぜ…と思える人)楽しみにまっておりました。
見る前は、
ウタマロ@公録待つ女@utamaro711
朝からすき焼き、 全然イケます! 胃だけは若いので!!
2018年02月03日 20:25
で、出かける前は
ウタマロ@公録待つ女@utamaro711
さらば日常。 でっぱつやーーー!!🐑
2018年02月13日 10:05
って、前のめりで。
鑑賞直後は
ウタマロ@公録待つ女@utamaro711
羊の木 鑑賞直後の感想 終わってよかった…
2018年02月13日 14:06
に変わってますからね!笑
すき焼きどころじゃなかった!!嚥下できない~~~( ;∀;)
はい、簡単に感想を。
後半のある部分から、ずっと逃げたくて逃げたくて。私が。
どうやったら逃げられる?次の新幹線に飛び乗るか、空港に行くか、レンタカー乗り捨てるか。
戸籍変えないと追われる、戸籍買いたい、戸籍どこ売ってる?戸籍どこで買う[検索
]まで30秒くらいで考えてました。
なんのこっちゃ、ですよね笑。
同じ言葉を、月末が6人に言う。
同じ言葉を、宮越が月末に言う。
最後に言った宮越の電話越しの「全然いいよ、(プッ、」が最高にKOWAI!!
僅かな時間の流れの中に、ものすごいスピードで変化していく状況に、追い詰められました。
月末は、ずっと地元に残って役所勤めで「お仕事忠実にこなします課」の人員的な人で。
何ってない日の中で、突如国家的なミッションを言いつけられて、仕方なしに…。
多分、文が魚深に戻ってこなかったら、何もなかったかもしれないね。
文も、不倫の末、戻ってきたから、何ってなかったのだろう。
多分、高校生から自慢のロングヘアーは維持している。
あのギターで、「…っぽいな」って思った(笑)。
ムショ帰り6人。
理容:福本
介護:太田
清掃:栗本
クリーニング:大野
福本の出迎えから、同じセリフを繰り返し伝える月末。
あ~~~、ヤな仕事だなぁ…と思いながら、なんとか職務遂行のため、動揺を隠しつつ、よい印象を与える。
太田は出迎えから、ちょっと知的ボーダー感が伺えた。月末の父親といい仲になって、服役の理由や下手なメイク、依存的な部分が露出してきて、ありそう…なるほどと思った。
栗本は、改札口の初見でコミュ障ぷんぷん匂わせていたけど、違ったな。羊の木の絵を拾った時には、その神話を元から知っていたのかなと思ったけど、そうじゃないかも。そんなに深い意味はないのかもしれない(と、後に思った)。
大野の出迎え、めっちゃヤバい。ヤバい以外の感想が出ない。ヤバい。目合わせられない。
月末めっちゃビビりまくってる。当たり前だ。先に言えよ的な。
でもすぐに、応援したくなった。地球に降りてきた宇宙人ジョーンズみたいだったから。
この4人については、自分の罪を受け止めている。十分に。
自分の何がそうさせたのかを理解したうえで、もう同じことは二度と繰り返すまいと、元凶から自らを遠ざける努力をしている。
太田と、栗本。同じ女性だけど、対比的。太田は、自分の存在を人間に求める。栗本は、自分の存在を非、人間に求める。
栗本の行動が、“羊の木”のキーになっているけど、そこは曖昧。たまたま拾っただけ、だったか。
杉山はグレーの存在。
大野との接触で、思い直すことがあったら、あんなみじめな死に方はしなかっただろうに。まぁ無理だな。
もっとも白に近いように思えた宮腰の黒さ。
後々考えたら、炭酸ドリンクを買って月末に勧めるところからヤバい。
そう、後々考えたら、の話。
後々、思ったら、本当に怖いと思ったのは、宮腰が魚深のこどもが興じている遊び「のろろ~」を一緒にやっているシーン。
ヤバみの極みだ、あれ。ほんとヤバい。
宮腰が、人間として、人格が形成される年代の、何かがポッコリと抜け落ちてる感じが怖い。
アダルトチルドレンというものの類とはちょっと違うような…。そういう過去が「ある」じゃなしに、「ない」という原因みたいなもの。
そこらへん、少年院や刑務所服役の時の、臨床心理調書を見せてほしい。
この宮腰要素だけで、一本作れる。
過去の描写がなく、すべて台詞からの想像で、余白たっぷり。
街が過疎ってて、シャッター商店街。貸店舗ばっかり。
のろろ祭りの、のろろ役はどうやって選出しているのだ(-"-)
バンドの練習、の音。背中ビーン!
多分、月末は、シュミじゃないタイプのジャンルだけど、文が好きならっていうのがもう出ちゃってる。
のに!
月末、文に踏み込めない。成長しない。
文の「つきすえー」呼びは、ちょっと萌える。
妙子おばさんに怒られる( ´艸`)。
宮腰の
「これって、ロック?」
市役所の人間としてじゃなく、友達として招き入れてしまう…。
あ~~~~~~~、誘わないで~~~~~~~ダメだよ(叫)!
という、私の心の声は、月末に届くわけはなく。
ときめきポイントも押さえておこう。
横断歩道の向こうの、チャリにまたがった月末~!萌え~!
ベース背負っている姿は、まるで高校生のよう…。(*´з`)
部屋ー!自宅ー!というか、実家-!の男子の部屋ー、ですやすやと寝ちゃう月末くん、萌え♡
(その傍らにいる宮腰が怖すぎる…)
宮腰のギター練習に付き合う月末くん、セーハを「こうやって…」といってカッコイイフレーズかましちゃう月末くん萌え♡
(宮腰のギター練習、教本で3ページくらい進んだ?っていう進行レベルw Cはとりあえずできたらしい。Fの壁でつまずく)
まぁ、なんやかや言っても、目黒の親父さん殺してからの、杉山(&無関係な人)をおそらく無表情にやってからの。
月末に友達であることを確かめるところが、もう本当に怖くて。
他の4人にあって、確実に宮腰にないものが、ここにきて大暴発!あーもうほんと怖かった。
なんで、そこで、着いてくかな…。もう…。
ストーリーの途中で、もうほんと勘弁って!思って中座したくなった。
最初のどんとこい!な私は、どこへいったのやら(笑)。
栗本の埋葬趣味は、単に生まれ変わりたいという願望以外に、審判を土に委ねるという見方で、いちおう私の中では決着をつけようと思います。
あー、ほんと怖い(それしか言えない)。
クリーニングの屋の女将が、良かった。救われた。
現実に戻った世界がまぶしかったよ…。
あの日本海の海の色と空の色が、瞼の裏に残っています。


