上記A社の株式50株を1株1,500円で売却して現金で受け取った場合を考えてみましょう。
購入した際の合計金額は121,000円で、100株購入したのですから帳簿価額は1株あたり1,210円です。
ですので、株式50株は60,500円で購入したことになります。

 一方、1株1,500円で50株売却したので受け取った金額は75,000円です。
これを仕訳してみましょう。
(借方)現金 75,000 (貸方)売買目的有価証券 60,500
          (貸方)有価証券売却益  14,500
となります。

 逆に売却益が出ずに、損をした場合はどうでしょうか。
1株1,000円で50株売却し現金で受け取った場合
(借方)現金      50,000 (貸方)売買目的有価証券 60,500
(借方)有価証券売却損 10,500
このような仕訳となります。





暗記が大好きになりたい方は。




有価証券とは、株式や公社債、投資信託などの債券を総称した名称です。
公社債とは国債、地方債、社債などを指します。
企業は、これらの有価証券を資産運用目的で取得することがあります。

簿記では企業が有価証券を売買目的で購入した場合、どのように仕訳をするのかを見ていきましょう。

売買目的でA社の株式100株を1株1,200円で購入し、手数料1,000円と共に現金で支払った場合
(借方)売買目的有価証券 121,000 (貸方)現金 121,000
このように、簿記では有価証券を売買目的で取得した時には有価証券の代金と共に購入手数料も含めた金額を記入します。




この記憶法を実践してみてください。



 当座預金は原則としてその残高が支出の限度です。
限度を超えて小切手を振出すと、その小切手は不渡りとなります。
しかし、銀行との間で当座借越契約をしておくと小切手を振出しても借越限度額までは決済されます。

 この当座借越には、当座借越勘定を設ける場合と、当座借越部分も当座預金勘定で行う2つの仕訳方法があります。
商品20万円の仕入れを小切手を振出して支払ったが、当座預金残高が10万円の時の仕訳は、当座借越勘定を設ける場合なら
(借方)商品 200,000 (貸方)当座預金 100,000
           (貸方)当座借越 100,000
当座借越部分も当座預金勘定で行う場合は
(借方)商品 200,000 (貸方)当座預金 200,000
となります。

 簿記では、当座預金以外の預金の普通預金や通知預金、定期預金はそれぞれ預金勘定を設定します。
定期預金20万円を預けるために小切手を振出した場合の仕訳は
(借方)定期預金 200,000 (貸方)当座預金 200,000
となります。



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