商品の仕入れや売買における支払い方法は、現金や預金だけではありません。
企業間で相手を信用した掛取引(すぐに支払いをするのではなく1週間後や1ヵ月後など後日代金を支払う取引)も多く行われています。

 A社がB社から掛(後日代金を支払う約束)で商品を購入した場合、A社には債務(代金を支払う義務)・B社には債権(代金を支払ってもらう権利)が発生します。
掛で商品を購入した場合の債務を買掛金、掛で商品を販売した場合の債権を売掛金と言います。

 それでは、簿記における仕訳を見ていきましょう。
A社がB社から5万円商品を掛で仕入れた場合の仕訳は
A社側の仕訳は
(借方)仕入 50,000 (貸方)買掛金 50,000
買掛金という勘定科目は将来お金を支払う債務ですので、負債に該当します。
この場合は、買掛金5万円という負債が増加したことになります。

 B社側の仕訳は
(借方)売掛金 50,000 (貸方)売上 50,000
となります。
売掛金は資産の勘定に該当します。
売掛金5万円という資産が増加したという意味になります。

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 分記法の方がわかりやすいのですが、この仕訳を1件1件行っていると手間がかかります。
企業では1年間に何万という取引を行っているので、1件1件記帳するのは大変です。
そのため、一般的には三分法で仕訳をして差額を取って決算時に売上原価や商品売買益を計算します。

 三分法は、勘定科目が繰越商品、売上、仕入の3つに分割して記入するのでそのように呼ばれています。
繰越商品は期末と期首にのみ出てくる勘定です。


 期首に在庫が1万円残っていた場合の仕訳は
(借方)仕入 10,000 (貸方)繰越商品 10,000
期末に商品が残っている場合は
(借方)繰越商品 10,000 (貸方)仕入 10,000
このようになります。
この繰越商品の仕分は1年に1回決算時に行えば良いのです。

 簿記の知識として両方の記帳方法を覚えておきましょう。

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 簿記において、商品を仕入れて販売する場合の記帳方法には、分記法と三分法、総記法があります。
一般に知られているのは、分記法と三分法です。

・分記法
商品1万円を現金で仕入れした場合
(借方)商品 10,000 (貸方)現金 10,000
その商品を2万円で販売し、現金で受け取った場合
(借方)現金 20,000 (貸方)商品    10,000
          (貸方)商品売買益 10,000
このような仕訳になります。

・では、同じ条件で三分法で仕訳すると
商品1万円を現金で仕入れした場合
(借方)仕入 10,000 (貸方)現金 10,000
その商品を2万円で販売し、現金で受け取った場合
(借方)現金 20,000 (貸方)売上 20,000
となります。

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