そう言って☆☆が指差す方にはさっき声をかけられた人の姿が。
向こうから話しかけられてだらだらするのも嫌だったし、関わるのも嫌だったからさっさと済ませようと彼の元に向かった。
○:あの…!
剛:あ!さっきの子だ
○:さっきは……何も言わないで逃げてごめんなさい
剛:えー許せないな
○:え………
剛:許してほしい?
○:……はい
剛:じゃあ名前教えて?
○:××○○です
剛:よろしくね!○○!
○:はぃ…じゃあ…ほんとありがとうございました
剛:え?どこ行くの?
○:自分の席に…
剛:○○俺の隣の席だよ?
○:あ………
剛:これからよろしくね!
関わりたくないのに…。
隣の席になるし、しつこく名前は呼ばれるし、無駄に話しかけてくるし…最悪だ。
先:ほらー、席につけ
よりによって担任も男。
だから、共学の高校は嫌だったのに。
授業ってゆう授業はなくて午前中には学校が終わった。
あぁ…あそこに戻るのか
剛:○○一緒に帰ろ?
○:え…
恋人でもないのに一緒に帰るって。
今日知り合ったばっかなのに…。
なんで関わりたくないのに、話しかけてくれるんだろう。
あ。そーいえば私なんにも言ってなかった。
○:私、男の人怖くて嫌いなんです。だから…もう関わらないでください。
剛:え……ぁ!!っちょ、○○!!!
走ってその場から逃げた。
もう…関わってあんな思いはしたくない。
誰も私に関わらないで。誰も傷つけたくない。傷つけられたくない。
欲を言うなら……………。
一人になりたくない。
誰か……………助けて。
?:待ってってば!!
○:ぁ……岩田…くん
剛:剛典でいいから、なんで逃げるの?
○:だ…から、関わりたくないの!
私の手を引っ張ったその手は温かくて。
彼は息を切らして汗をかいていた。
きっと急いで追いかけてくれたんだろう。
でもなんで?今日会ったばっかの私なのにこんなに一生懸命になってくれるの?
この人は………
?:あれ、○○?
その声は聞き覚えのある…
○:ひ……ろおみ
臣:何してんの?早く帰るよ
○:ごめ…んなさ…ぃ
剛:ちょっと待てよ
臣:あぁ?
剛:今、俺○○と話してんの
臣:だからなに?こいつ俺のなんだけど
そう言って腕を捕まれいつもの場所へ向かった。
後ろでは剛典が何か言っていた。
何を言っているかわからなかったけど。
私の腕を掴んでいる手はさっきの手と違い冷たかった。
○:広臣!!……ぃたい
臣:お前何してんの
○:あれは、ちがくて
臣:なに?
○:帰ろって言われて…嫌だって一人で帰ってたら追いかけられて……話してたの
臣:ふーん、俺がいるのにいい度胸じゃん
○:お願い…あの人には手ださないで
臣:お前誰に向かって口聞いてんの?
○:え…いやっ
臣:まぁ、あいつの事は後。まずはお前をちゃんとしつけないとなぁ?
そんな会話をしていると…あの場所に。
わたし達の家に着く。
消して綺麗とは言えないアパート。
中はそれほど汚くないが。
なんで、広臣とこんなところにいるのか。
一応、私達は恋人同士だから。
なぜ、きっぱり恋人同士と言えないか。
毎日のように殴られ、性欲の吐け口にされ、愛などない。それでも、広臣は私の事を好き
と…愛していると言う。
一度、もう嫌になって広臣が出かけている間にきちんと手紙を書いて家を出ていったことがある。
つぎの日…あっけなく広臣に見つかった。
彼は…暴走族の総長だから。
下っ端の人にも頼んで探したんだろう
見つかったとき、何人か人がいたのに何度も何度も殴られた。痛くて何も考えられなくてただ、広臣への気持ちはもうなくて何もできない自分が嫌になった。
何分、何時間かわからないけど殴られた。その後広臣は私を抱きしめて、"俺にはお前だけなんだから、俺から離れるな…"
そう弱々しく言った。
でも、その言葉とは裏腹に暴力が辞められることは無かった。
いつだってそう。バレないように、見えないところを殴ってそれが飽きたら、無理矢理犯される。
最初は広臣と愛し合えることがとても嬉しかったのに。
今ではただ感情のない行為でしかない。
いつからこうなったんだろう。どこで間違えたんだろう。
臣:お前何考えてんの?
○:ん…っ……ぁっ
臣:俺の事だけ考えてろ
歪んだ愛。
誰か……助けて。
広臣は私の弱いところを触る。
感じたくないのに、気持ちよくなんてないのに。