剛:これ以上○○になんかしたら次は外す気ねぇから
女子は泣きながら教室を出ていった。
周りの女子もそれを追いかけて…剛典を私と同じ目で見ていた。
男子は我感せず。勝手にやってろって感じだった。居心地が悪い。どこもかしこも。
手を引かれて屋上へ向かった
○:なんで…
剛:ん?
○:なんで私を助けるの?
剛:○○が大切だから
○:昨日会ったばかりなのに
剛:10年前にも会ってる
○:え?
剛:○○ちゃんだぁいすき♡
いつもとは全然違う声で……懐かしい声で私を呼ぶ剛典。
○:え……
剛:思い出さない?
○:た…かちゃん?
剛:そーそー笑
剛ちゃん。
幼稚園の頃1年だけ一緒だった。
私よりも背が低かった男の子でずっと仲がよかった。
剛ちゃんはお母さん達の都合で引っ越すことになって、その時はただ悲しかった。
引っ越す前日に剛ちゃんは赤い顔して"○○ちゃん大好き!大人になったら結婚しようね!"そう言った。
それから3年後には実の父から犯され、剛ちゃんのことなんて頭になかった。
剛:俺はすぐにわかったんだけどなぁ
○:ご…めん
剛:まぁ、幼稚園の頃から変わったしね笑
○:剛典…総長なの?
剛:あぁ、あれねうそうそ笑
○:え?
剛:あぁ言っとけば大人しくなるかなって笑
○:……
剛:まぁー、族には入ってるけど
○:そ…なの?
剛:漠統って知ってる?
○:しら…ない
剛:最近出来たんだけど、少人数でやってんだ
○:そ…なんだ。
剛:○○NIGHTSの総長の彼女なの?
○:…うん
剛:俺…昔から気持ち変わらないよ
○:??
剛:まだ…○○の事好き
○:ごめ…なさい
剛:あいつの事…好き?昨日はそんな風に見えなかったけど
ここで、剛典に助けを求めれば楽になるだろう。でも…巻き込みたくないから。私には広臣が必要だから…
○:昨日はびっくりしたから…広臣の事大好きだよ!
無理矢理笑顔をつくった。
怪しまれないように。でも…もしかしたらこの言葉に嘘はないのかもしれない。大好き…とは思えないけど私にとって広臣は必要だから。たとえ、殴られたりしても。
結局、助けてほしいそんなこと思っていても広臣から逃げる事はできない。
なんなんだろう。
私はまるで…籠に入った鳥だ。
籠の外に出ることを望むが、籠からでて一人で外に出たら生きていけない。
キンコンカンコーン…
○:あ!予鈴だ。剛典ありがとうね
剛:○○、俺諦めないから
掴まれた腕を振りほどいて教室に向かった。
先:××○○はいるか?!
先生が青ざめた顔をして入ってくる。
○:はい
先:今すぐ帰りなさい
○:なんでですか?
先:いいから帰りなさい
こうゆうとき、必ず外に広臣がいる。
先生が注意しに向かうと広臣は私を連れて来いとだけ言ってバイクを鳴らす。
先生も馬鹿だから、素直に呼びに来て理由もなく帰されて、私は広臣の元へ向かう。
前にも何回かあった。
案の定下に行くと広臣が正門の所でバイクに乗っていた。
臣:後ろのやつ…やっちゃっていいの?
○:え?
後ろを向くと、剛典がたっていた。
○:剛典…お願い教室に戻って。私の事は、ほっといて。
剛:嫌だ。
急いで広臣の元へ向かう。
剛典を傷つけたくないから。
○:広臣、いこ?
臣:あぁ
バイクの後ろに乗って広臣に抱きつく。
広臣は温かくて…急に愛しく思えた。
殴られるのは物凄く痛いし、無理矢理犯されるのも気持ちがなくて嫌だけど…裏を返せばそれだけ私が大事で、余裕がないってことだと思う。そうでも思わないと…広臣の隣にいることが辛くなる。
臣:ほら…着いたぞ
○:ここって……
臣:今日、覚えてねぇの?
○:え?
臣:付き合って…3年だろ?
忘れていた。
そう、この場所で広臣と出会って…付き合うと決めたんだ。
この海で。
付き合い始めたとき、広臣はまだ族の下っ端で気が弱かった。でも、総長に可愛がられていて中学を卒業すると総長交代で広臣が総長になった。
付き合い始めて、1年くらい立つと優しかった広臣は嘘のように…消えていなくなって今の広臣になった。それを総長は気に入っていたんだろう。