有名案件にならないために 3
6月9日
有名案件にならないために 2 の続きです。
この中でもお伝えしましたように、一度有名案件になってしまうと、
どの金融機関に相談しても、ほとんどの場合実態的には門前払い的な謝絶を受けるようになってしまいます。
実際、有名案件にならないために 2 で有名案件として書いた「・・・・・サイエンス案件」の場合、
私どもの別のスタッフに 「・・・・・サイエンス案件」の相談が入った時も、
提携するファイナンス会社に相談したら、
この会社名を言った途端、NGですと即答されたとか。
まさに条件反射のごとくNGが出たように、
本当に金融業界で有名案件になると、
金融機関からの調達はほぼ無理になってしまいます。
だから絶対に有名案件になるようなことをしてはいけない訳ですが、なぜか有名案件の会社には同じような特徴が共通点としてあるように感じます。
まずは有名案件ほど、やたら時間がないケースが多いです。
新規取引の上、金額も大きいのに、
1週間どころか2~3日しかないようなことも多く、
私はこのような話を聞いた時点でNGにさせていただいています。
資金調達によって資金調達の時間(最短)はそれぞれです。
代表的な資金調達で言うと、次のようになります。
あくまでも新規取引の金融機関の場合です。
・銀行、信金、信組、政府系金融機関 3~4週間
・ノンバンク不動産担保融資 2週間
・売掛担保融資 3~4週間
・ファクタリング 2社間で3~4日、3社間の場合は第三債務者(売掛先)対応次第
これをご覧いただくとお分かりのように、
だいたいにおいて金利など条件が良い先からと考えると、
1ヶ月とは言いませんが、2~3週間は見ておかないと現実的とは言えません。
顧客の都合で審査時間を短くしてくれるようなことは、
口では検討しますと言っているけどそれはリップサービスで、
まっとうな金融機関ほど審査体制もチェック機能もしっかりしているから、
よほど特殊な場合を除いて、
1週間で、例えば銀行が融資を行うかと言えば、それはNOですし、
もっと言えば時間がない案件は、
最初からNGになっていると言っても過言ではありません。
ただすぐに断ると角が立つからと配慮しているだけで、
調達希望日までの時間のなさを強調すればするほど、
実現性は低くなると言うよりNGになってしまいます。
数日で資金調達が可能な資金調達は、
ネットで申込めるローンとか、
スピードが特徴の限界金融に強い貸金業者の、保全する対象、つまり担保が明確な融資や、
それこそファクタリング以外にはないのが実態です。
中には打診する金融機関の対象を銀行に限って欲しいと言いながら、
時間がほとんどないような相談を真顔でしてくる方もいらっしゃいますが、
そんな打診をしていると、どこも真剣に対応してくれず、
適当にあしらわれるのが落ちだから、
まさに有名案件になる道をまっしぐら状態になってしまいます。
またお気を付けいただきたいのは、
安請け合いするコンサルタントやブローカーの存在です。
20年ほどこの仕事をしていて思うのは、
特別な融資と言われて実際に当初の条件で融資されたことは1件もありません。
90年代バブル崩壊前までならないとは断言できませんが、
それでなくても金融行政も金融機関も、
コンプラ過敏症や不良債権過敏症で硬直化してしまった状況がまだまだ続いている現在、
数日で調達希望と言う、一般の顧客都合に合わせた融資を行うと本当に思われますか?
数日しかない資金調達の相談をしたコンサルが、
●●銀行に打診してみますなんて言いだしたら、
その時点でこのコンサルは無理と判断して断らないと、
あなたの会社の悪い意味での情報が拡散されてしまうから要注意です。
それこそ下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとばかり、
このような調子で100件打診しても100件NGになるだけでなく、
会社名が悪い意味で有名になるだけなので、
非現実な、時間がない資金調達の打診は絶対にしないようにと思います。
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