審査ポイントの変化
5月3日
連休真っただ中ですがいかがお過ごしですか?
連休中の都心は空気も綺麗でなかなか魅力あるところに変身しますから、
私は今年も連休中は都心を歩きまくります。
前回私どものサービスの審査ポイント では、
私どものファクタリングやスタートした社債引き受けなどサービスの審査のポイントとして、
決算書など諸々の資料よりも経営者がどのような方かを重視していると言うことを書きました。
たまたまかも知れませんが、このことが功を奏したのか、
私どものファクタリングサービスの事故率は0.5%を切るレベルで推移していて、
自画自賛になりますが、
この意味では成功していると言っても間違いではないと思います。
顧客の立場からしても、
事故が起きなかったと言うことは、利用していただいてお役にたてたと言うことにもなりますから、
サービス自体ここまでは上手く行っていると言っても間違いではないと思います。
でもこの経営者の人となりを審査の最重要ポイントにおくと言うことは、
あながち私どもだけが重視している訳ではなく、
全社とは言いませんが、明らかに、
本来なら担保不動産の価値が絶対的な、
ノンバンクの不動産担保融資においても同じような傾向が出てきているように思います。
またバブル崩壊前のおよそ30年前までは、
銀行の審査でも経営者の人となりや経営力と言う、
数値化できない情報が重要なポイントを占めていたように思います。
一見、銀行の融資は不動産担保偏重であったと批判する人たちもいますが、
その頃の不動産担保はある意味、
現在のノンバンクの担保不動産の見方と比較すれば、
脇が甘い大きな笊だったと思います。
この傾向は現在も続いていて、
銀行審査は今までの実績や財務内容など、
金融庁が決めた融資に対するガイドラインでOKであれば、
担保不動産については、まさに念のための担保的なケースも多く、
ノンバンクの不動産融資の担保よりも、
かなり広範囲な担保を融資の対象として見てくれる傾向があります。
少し私の独善的な理解かも知れませんが、
現在の銀行の審査では与信が何よりも大事で、
その前提は決算書や過去の金融履歴など、
数値化できる数字の実績がモノを言っています。
でも、別に過去を賛辞するわけではありませんが、
30年前までは、
銀行と中小企業や中堅企業の距離感は明らかに近く、
融資担当者は経営者はもちろん家族の状況や、
会社の従業員の状況などにも精通していたように思います。
だから、確かに念のために不動産を担保に取るとしても、
融資の審査の重要なポイントは、
経営者の人となりや従業員の状況など目に見えないものを中心とした与信が重要だったと思います。
だから銀行の融資担当者や経営者の私生活の部分にも精通していて、
何かアラームのようなことが起きると、
融資の可否にこのことが直結しているようなことがあることは、
当時付き合っていた都市銀行の経営者の方々からも聞いたことがあります。
だから経営者の人となりは、現在の銀行の審査においてよりも、
この当時の方が明らかに重要視されていたと思います。
そして、とは言え何かあった時のために不動産を担保にして融資していたように記憶しています。
だから支店長決済などと言う裁量権が拠点レベルにも存在したのだと理解しています。
要は私どものファクタリングなどの審査ポイントは、
別に私どもだけが行っているようなものではなく、
実は過去には銀行でも、
同じ線上の考え方の審査の主流だったと思います。
ただ、この審査ポイントは、
金融機関や我々の様なファクタリング業者にとって、
規模を大きくすると機能しないという大きな問題があります。
現在私どものファクタリングが事故もなく運用できているのは、
実は規模を追求していないからだと思います。
審査に関わる人物は全員経営者で組織から給料を得ている者はいませんし、
わずか数名で行っていますので、全員気心は知れているし、
自分だけ儲かればサービスがどうなっても構わないと言う、
はっきり言って心得違いの人物や、
スキルがない人物は一人もいませんし、
何よりも長い目線で顧客に役に立つことで、
自分たちも潤うと言う、
ある意味普通の常識を逸脱するような者がいないからこそ、
事故が起きそうな案件でも実行すれば、
一時的には実績になるし、場合によっては成功報酬につながるような、
馬鹿なことをする人間が一人も参加していないからこそ機能しているのだと思います。
だから私どもは、大きな組織でやろうとは思いませんし、
営業スタッフを増員しようとは思わないのです。
でも逆に言えばこのポイントは私どもにとって、
組織として大きくなれない弱点と言えば構造的な弱点なのです。
でも、それと審査ポイントとして目に見える帳票類よりも、
経営者の人となりを根拠とする審査ポイントが間違っていることとは別です。
銀行は90年代のバブル崩壊で大変大きな不良債権を持つに至って、
破綻や合併などを経過して、
国策として経営の合理化を重要な指針としました。
でもこれが行き過ぎて、銀行のサービスは硬直化し、
ダイナミズムがなくなりましたし、
柔軟性もなくなり、
このことで多くの中小企業や中堅企業の資金調達の難易度があがりました。
そこで私どもの様な2社間ファクタリングと言う、
調達コストがバカ高い苦肉の策的な資金調達が闊歩するようになり、
現在に至っている訳です。
少し話が滑りましたが、
実はノンバンクの不動産担保融資においても、
全社ではありませんが、
融資対象の経営者や個人の人となりを、
審査の重要なポイントにするところが増えてきたように感じます。
次回この続きをご案内したいと思います。
DMMオンライサロンご入会
↓↓↓