前回まで、リニア非リニアについてどのように自身の好みの音を作ってゆくか記述させて頂きました。
今回の音場を広げるか狭めて真ん中にパワーを通すかという2極的な選択もまた、どのような音にしたいかという方向性を決めるために吟味すべき点です。
音場が開くか閉じるかという選択は、リニアか非リニアという選択とも関連するところがあります。
リニアな音では一般的に真ん中に音像が集中したり、スピーカーから耳へダイレクトに音が飛んできます。
例えばJBLのJRXというPAモニターを代表とするSRモニター系をイメージすると正しくその音がこの最極です。
非リニアな音では一般的に部屋全体、空間全体に音があらゆる所に染み込みBGMとして心地よい空間を演出します。
BOSE SOLO5や古い機種ではAM5Ⅲなどのアクティブスピーカーや、B&Oのスピーカーやカーオーディオは正しくこれの最極です。
ですが、ホームオーディオにおいては、リニア非リニアといった音作りとは完全に分離して音場の開きもしくは狭めることを調整することができます。
これは詰まるところホームオーディオにおいては、リニアでありつつも空間的に開く音、非リニアでありつつも真ん中に音場を集めるといった異色の組み合わせによる音作りができるという事になります。
では、以下に音場を開き空間に染み渡るような音にするためのオーディオ製品と、音場を狭めて真ん中に押し出しやパワーを通すようなオーディオ製品を書き記したいと思います。
音場をひらくもの
nordost(きわめて)
レビトン 8215CT 電源プラグ(きわめて)
クライナacca5(わずかに)
スパイク全般
ワイヤーワールド シリーズ5-2以降のケーブル
purist audio design 全般(シリーズによって広大に開くものとわずかに開くものの差がある 詳しくは当ブログ記事①参照)
クアドラスパイア
より線(あくまで傾向でありケーブル設計によっては変わる事も)
オーグライン
chikuma(とくにpillarは除きtunefulなど、同社コンセントベースやタップボードも空間を開く)
audioquest
スピーカースタンドの角度調整として必ず高さ調整機能のついたインシュレーターで行わないとこれの効果は得られませんが、スピーカーの重いフロント面と軽い背面のバランスからインシュレーターには均等に荷重分散されていないため、荷重分散を均等にするために1度の角度をつけます。この1度は奥行き35cm程度のスピーカースタンドでは前後で1.5CM程度の高低差になります。
荷重分散が均等になるとインシュレーター全てが仕事をするようになり、結果として音場が開いたりスピーカーが朗々と元気に鳴るようになります。
フロント1点リア2点の3点支持
ダイヤモンドフォーメーションによる4点支持
音場を狭める(真ん中にエネルギーを集める)
Silent Angel Z1
オヤイデ電気のケーブル全般
ワイヤーワールド シリーズ5以前のケーブル
Zonotone
taoc
ベルデン全般
単線(あくまで傾向でありケーブル設計によっては変わる事も)
space×
カルダス
キンバーケーブル
四隅4点支持
私の個人的なイメージでは、機器のグレードをあげたりハイグレードのアクセサリーを使ってゆくほどエネルギーがたまりリニアな音になってゆくので、密になり過ぎたそれを空間全体に開くことで音が良く見えるようになるといった感じです。
ですので、中身が無い充実していない音を開いてしまうと余計にスカスカな音になってしまいます。
音を開く具合は、中のエネルギーがきちんと出るようになってからそのエネルギーレベルに応じて開いてゆくと良いです。
ですので、最初はまずはリスニングポイントの真ん中にエネルギーがでて押し出し感のある音を作り、そこからその押し出しを分散するように開いてゆきます。
この時に、開き具合と押し出し感は拮抗するため、どちらをどの程度優先するかという所で好みの音を作ってゆきます。
機器やアクセサリーのレベルをあげてゆくと、きちんと真ん中に押し出しやパワー感があるのに広がりもすごいというような音が作れるようになります。