世の中には、富を持ちながらもお金に興味を失った人もいれば、日々の暮らしを支えるために必死で働く人もいます。あるいは、長い間、苦しみや悔しさに打ちひしがれ、涙の中で生きている人もいます。


 人はときに、自分とは違う境遇の誰かを羨ましく思うものです。そして、そんな人生を自分も歩んでみたいと願うことがあります。そうした憧れを目標にすることも、確かに一つの貴重な経験でしょう。


 けれど、どんな人生にも、その人にしか与えられない試練があります。
富豪は、人間関係がすべてお金目的に見えてしまう孤独に悩むかもしれません。
平凡な暮らしを送る人は、日常に飽きて人生が退屈に感じられることもあるでしょう。
補助金だけで暮らす人には、生きる目的や活力を見失う虚しさがつきまといます。


 こうした試練は、他者の言葉で解決できるものではなく、その人自身にしか向き合えないものです。だからこそ、他人の幸や不幸を本当に知ることは、誰にもできないのだと思います。

結局のところ、人生は自分でしか創り上げることができません。羨むよりも、自分自身がどう生きたいかを描き、その人生を自らの手で築いていくことが大切なのだと感じます。