私は昨年の9月5日のブログ記事で、北朝鮮が核保有国になっても日本を核攻撃するリスクはあまりないし、欧米のマスコミ論調に迎合して北朝鮮を危険国家とみなすのはおかしいと書きました。
また昨年の11月30日のブログ記事で、北朝鮮がこのまま核開発を続けても、アメリカは北朝鮮を攻撃することはないし、将来北朝鮮を核保有国として認めざるを得ないだろうとも書きました。
そして、今日の「トランプと金正恩が5月までに直接会談する」というニュースに接して、上記の2つの記事の続きを書きたいと思います。
たぶん今年の末か来年には、北朝鮮と韓国が将来の統合・連合に向けて合意すると予想します。
この計画は最終的に、アメリカ・中国・ロシア・日本の4カ国に承認されると思います。
さて戦後70年以上に渡って分断されていた北朝鮮と韓国が高麗連合国(?)として統合されると、人口7,000万人の中堅国家が出来上がります。
そしてなによりもその連合国家は核兵器によって核抑止力を持つ軍事強国です。
安全保障に関する日本への影響力は、中国よりも大きいかもしれません。
日本人はあまり気付いていないようですが、北朝鮮は資源大国です。
金鉱山があり埋蔵量も多いですし、なによりレアメタルが大量にあります。
ニオブ・モリブデン・タングステン・ジルコニウム・コバルトなどのレアメタやウランやアルミも大量に存在します。
戦前朝鮮を支配した日本軍と財界は北朝鮮の大型水力発電を使って鉱物製品や肥料を生産していました。
みなさんに想像してほしいのですが、韓国の産業技術と北朝鮮の鉱物資源が手を組むと、とても魅力的な国家が(少なくとも経済的には)誕生します。
こんな強力な国家が、対馬からたったの50数キロ、福岡市から約200キロ先に出現するのです。
私は20代後半にアメリカの権威ある国際関係の大学院の修士課程に留学しました。
そこでの授業を受けて、如何に戦後日本の平和教育が国際感覚のない国民を作ったか痛感しました。
細かいことまでは分かりませんが、世界の主要国で国益を最重要視する教育をしていない国は日本だけではないでしょうか。
明治維新から150年、第二次世界大戦の敗戦から73年が経って、やっと日本のあるべき姿について国論を交わす時が来ているような気がします。