H4ー2 OTAKU日和 -29ページ目

H4ー2 OTAKU日和

愉しいヲタク L I F E



「……お嬢様!!」

「……お嬢様?!」

「え?!」

「ファントムハイヴ家に到着致しま したよ。」

エリザベスがほうけている間に、い つの間にか屋敷に着いていた。

外を何気に見ると、目の前に立つシ ルエットにハッとする。

慌てた形相で馬車から降りると、身 体が硬直してしまった。

「ようこそ、いらっしゃいました。 レディ、エリザベス。」

「……セバスチャン。」

うっすらと微笑み、優雅なたたずま いを見せる、ファントムハイヴ家の 執事。

「坊ちゃんがお待ちでございますの で、ご案内致します。」

一礼をすると、二、三歩先に歩きだ し、ふと、後ろに居るエリザベスの 方を振り向いた。

「……??」

無言で、彼女をジッと見るセバスチ ャンを、恐る恐る見上げた。

「レディ、エリザベス。今日は何か 、緊張しているようですが、どうか なさいましたか?」

「え……?……何でも無いわ。」

「そうでございましたか。失礼致し ました。私の思い違いのようでござ います。」

セバスチャンは再び一礼をして、二 、三歩、先を歩きだした。

一挙に緊張感が抜けたのか、深い溜 め息をもらすエリザベス。

その後ろを歩くポ-ラは内心、かな りヒヤヒヤしていた。

お嬢様に私の気持ちを告げるのは、 やはり、早過ぎたかしら……。

何か、悩ませてしまっているようで すし……。

エリザベスとポ-ラの周りには、異 様な暗い空気が渦巻いていた。

その④へ続く



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まさか、ポ-ラの好きな人が、セバ スチャンだったとは!!!

ファントムハイヴ家のメイドである メイリンもセバスチャンが好きで、 以前から、エリザベスは彼女を応援 していた。

どうしよう……?!

ポ-ラの恋をもちろん応援したいが 、メイリンの恋も応援したい。

でも、二人とも、セバスチャンを巡 る恋のライバル同士。

ポ-ラかメイリンがセバスチャンと 両思いになったら、どちらかが傷付 く。

えぇ-?!?!?!

深く考えれば、考える程、どうした らいいのか分からなくなる。

悩むエリザベスの様子を見ながら、 ポ-ラはにっこりと笑い、「お嬢様 。そろそろ、ファントムハイヴ家に 行かれる時間ですが……。」と口を 開いた。

「え?!あぁ、そうだった……わね 。」

とりあえず、この問題は、シエルに 相談しなくちゃ。

エリザベスは、ポ-ラをお供に、馬 車でファントムハイヴ家へと向かっ た。

馬車内にて、いつになく、無口なエ リザベスを心配そうに見ながら、ポ -ラの手は小さな包丁で林檎の皮を さくさくとむいている。

「お嬢様、おひとつ、どうですか? 」

「あ、ありがとう……。」

ほうけながら、林檎を受け取り、時 に溜め息をつきながら窓の外をじっ と見ていた。

……そんな簡単にシエルに、ポ-ラ やメイリンの事を話していいのかし ら?

……シエルがセバスチャンに話さな いとも限らないし……。

……メイリンに、ポ-ラの気持ちを 知られたら、二人とも、どうなるの ?!

……セバスチャンに、二人の気持ち を知られたら、どちらを選ぶの?

エリザベスは、ありとあらゆる事を 、深く、深く、益々、考えまくって いた。

その③へ続く



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※この小説はチェルシ-・チエルの 妄想ですので、黒執事関係各位様と は一切関係ございません。

ホワイトデー特別企画・黒執事二次 小説・シエリジ・ふぉ~いん・らぶ

ホワイトデーが差し迫るとある日、 ミッドフォード家では、エリザベス お嬢様とお付きメイドのポ-ラが、 婚約者であるシエル坊ちゃんからの プレゼントの中身について語り合っ ておりました。

「ねぇ、ポ-ラ。今年はシエルから 何をもらえるのかしら?毎年、楽し みだわ。」

クスクス笑いながら、エリザベスお 嬢様の着替えを手伝うポ-ラ。

「シエルはアタシに、一度も何が欲 しい?って聞いた事がないのよ。も しかしたら、セバスチャンに相談し ているのかしら……?」

ポ-ラの手が、一瞬ピクリと止まり 、エリザベスはそれを見逃さなかっ た。

「どうしたの?!」

「申し訳ございません。お嬢様。何 でもございません。」

彼女の慌てように、キラリと光った エリザベスの目は、全てを悟ったよ うだった。

「ポ-ラ、貴女、もしかして、もし かしたら、凄く好きな人が居るわね ?!」

人差し指をポ-ラの鼻の先に軽く突 き刺し、仁王立ちをしながら、得意 げに笑う。

「お……、お嬢様、な……、何を… …?!」

きょどるポ-ラに、益々、不適に笑 うエリザベスだが、直ぐに満面な笑 顔になった。

「ウフフ。ポ-ラったら。隠す事な いでしょ?好きな人が居るって、素 敵な事なんだから。」

そう言いながら、ポ-ラの両手を力 強く握ると、彼女の顔に迫る。

「さぁ、ポ-ラ。好きな人は誰なの か、教えて?」

「……。お嬢様……。」

やはり、思った通りの反応だった。

好奇心旺盛で恋に恋をしているエリ ザベスなら、必ず、興味津々で突っ 込んで来ると分かっていたので、言 いたくはなかった。

「誰なの?」

益々、真剣な表情のエリザベスに困 り果てながら、渋々、覚悟を決める 。

「あの……、実は……、ファントム ハイヴ家の執事の、セバスチャン様 の事を……お慕いしております。」

暫く頭が真っ白になった。

その瞬時、約20秒、エリザベスは 固まる。

「えっ??えぇ-っっ?」

そして、大絶叫。

その②へ続く



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