「エリザベスお嬢様?!」
何度もあたしを呼ぶ声に反応して 、うっすらと目を開けると、ポ-ラ の心配そうな顔がぼやけて見えた。
「……あれぇ?!」
「お嬢様。大丈夫でございますか? !」
「……どうしたのぉ?!」
「急にお倒れになられたのですよ。 覚えておられませんか?」
「……倒れたの?あたしが……?! 」
「そうでございます。あの……わた くしが余計な事を言ってしまったば かりに、お嬢様を悩ませてしまいま して、申し訳ございません。」
「……。違うわ。ポ-ラ。」
「お嬢様……?」
何故か、夢の中で、シエルとの幼い 頃を思い出していた。
意識が戻り始めた時、自分の中で、 ずっと疑問視していた、とある事に気付いた。
「お嬢様、どうなさいましたか?」
俯きがちなあたしに、ポ-ラは心配 そうに顔を覗き込む。
いつもなら、笑い返すところだけど 、そんな元気が無い。
「ちょっと、疲れたかもしれないわ 。今日は屋敷に戻りたい……。」
「え……?シエル様にお会いしない のですか?」
いつになく、真面目な顔になり、ち ょっと強気な気持ちだった。
「……。会いたくない……。」
「え……?お嬢様……?」
ポ-ラは、ただ、茫然としているだ けで、それ以上、何も言えなくなっ ていた。
その8へ続く
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