【012 #B級F1ドライバー列伝 #F1jp 】ヴィタリー・ペトロフ | B級F1ドライバー列伝

B級F1ドライバー列伝

F1界ではもうひと踏ん張りな活躍ぶりだったドライバーを
ゆるく紹介します

初のロシア人フル参戦F1ドライバーは

「ヴィタリー・ペトロフ」です。

 

数年前の話なのに、随分と

名前を忘れてました

(それだけF1の展開が早いんですね)

 

F1レーサーというと、子供の頃から

レーシングカートに乗って腕を磨き、

世界的に活躍して目を付けられ、

F1界に進出が多いんですが、

彼はその経験がありません。

 

そういう意味では天才かもしれません!

 

きっと取り巻きの環境もあったことでしょう。

 

F1直下のカテゴリーGP2(以前は国際F3000)

から結果を出して、F1へ。2010年のことでした。

 

しかも、チームはルノー

 

フェルナンド・アロンソが去った後とはいえ、

まだまだ魅力的なチームになぜ新人の

ペトロフが入れたのか?

 

ロシアからのスポンサーマネーが多かった

からだと言われています。

 

晴れてF1ドライバーになったペトロフですが、

安定的な成績は残せず、決勝最高位は

ハンガリーの5位。

 

チームメイトのロメイン・グロージャンに

大差をつけられましたが、トルコGPでの

決勝タイム一位(ファステストラップ)が

印象に残りました。

 

 

2年目もルノー残留。

 

個人的には黒とゴールドの

マシンカラーリングがとても

好きでした。

 

そして、開幕戦のオーストラリアGPで

いきなり初の3位表彰台

 

幸先の良いスタートでした。

 

なかなか上位には来ないものの、

地道にポイントを獲得し、

チームに貢献をしました。

 

シーズン通して8割以上レースで

完走したのは立派だと思います。

 

 

 

 

 

 

3年目のシーズン。

 

ペトロフは移籍することになります。

ケータハムです。

 

本来はヤルノ・トゥルーリが前年に

続いて乗る予定でしたが、持参金を

チームに入れる形でシートを

奪い取りました。

 

これはマネージャーの手腕かな!

 

とはいえ、ルノーよりも戦闘力が

かなり落ちるチーム。

 

ポイントすらとることが出来ずに

シーズンが終わりましたが、

コンストラクターズランキング10位に

入る戦いをペトロフがもたらしたので、

その部分は大いに評価が出来ます。

(10位以内じゃないと、統括団体から

援助資金が出ないので、下位チームには

死活問題だったんですね)

 

 

 

ペトロフもこのシーズンを持って

F1界から去ってしまいました。

 

ちなみに彼のマネージャーは

オクサナ・コサチェンコという

珍しく女性のマネージャーで

ペトロフよりも目立ってしまった

ところもありました笑

 

このコサチェンコも後に

ペトロフのマネージャー業を離れ、

ケータハムのスポンサー担当に

なりますが、続きませんでした。

(チームも後に潰れました)

 

ペトロフ自身はDTMを経て、

耐久レースを中心に

出場しています。

 

まだ30代半ばなので、

F1に返り咲くのは難しいですが、

日本でも走ってもらいたい

ドライバーの一人です。

 

2018年には二人目のロシア人

F1ドライバー「セルゲイ・シロトキン」が

デビューします。

 

その前に先駆者がいたことを

忘れてはいけませんね。