(前回の続き)
幻のいきもの"カモノハシ"に会うことは出来なかったけど
人里離れた山の中での生活は穏やかで心地よかった。
私のその家での滞在が終わりを迎えようとしたとき、ご夫妻が私を
Spring brook natlonal park(スプリングブルック国立公園)のナイトツアーに連れていってくれた。
夕暮れ時に車で出発。
到着するともう夜だから足元はよくみえなくて
懐中電灯のわずかな光を頼りに洞窟へ進んだ。
はぐれるのが怖くて、三人で身を寄せあった。
そのまま長い道のりを進んでいくと
洞窟の中には無数の青い光が広がっていた。
"Glow worm"(ツチボタル)
が青く光っているらしい。
その青い光を虫が発しているということが
ちょっと信じられなかった。
かつて、日本にもたくさん蛍がいたときいたことがあったけど
私は生まれてはじめて青く光る虫を見た。
とってもきれいだった。
帰宅したときにはもう夜遅くて私たちは少し疲れてた。
『とってもきれいだった。連れていってくれてありがとう』
私がそう言うと、二人とも嬉しそうだった。
ふと顔をあげると、満天の星空で
星が今にも降ってきそうだった。