「晩酌」
お酒は飲むけど、飲まれる事は殆どない。・・・と言うのも、飲みすぎるまで飲む事はない。
昔、若い頃(20代)の頃は酒量はウィスキーは1本、日本酒も1升、ワインも2本くらいは平気で飲めていたし、悪酔いする事もなかった。
・・・30代はワインやカクテルを中心に色々なお酒を飲んでいたし、焼酎が好きになったのは30代の後半からである。また、酒の肴にもこだわりを持つようになっていた。
・・・40代前半になって仕事中心の飲み会が多くなったとの、次の仕事が気に掛かるようになって、酒量を控える様になったせいで、多くの量を飲みたいと思う事がなくなった。・・・と言うよりは、いつも仕事に疲れていて、ちょっと飲むと直ぐに眠たくなってしまった。
40代後半から50代、独立してからは、楽しい酒しか飲まなくなった。・・・そう、楽しい人としか飲まなくなった。と言うよりは、肉体面、精神面で健康的で飲んでもきつく為らずに楽しい状態が続く時にしか飲まなくなった。
僕は家で飲む事は殆どない、海外に行って買い集めて珍しいお酒やワインはセラーに60本程度あるし、中元、歳暮に頂いたお酒(ビール、日本酒、焼酎)も沢山あるけど、殆ど飲まない。だから知り合いに差し上げたり、人を招いた時に持成すだけのものとなっていた。
今日は午後に弊社が主催している経営者育成塾で2時間ほど講義、気分良く、調子良く終え、友人のギャラリーでしばし歓談し、自宅に戻って夕食のカレーを食した。
なぜか?なぜか?・・・飲みたくなった。頂いたビールが地下の冷蔵庫に入っている。取りに行き、グラスを冷凍庫に入れ、グラス表面が白濁するまで冷やす。肴はこれも頂いたイカ?。スルメ?の味付け加工した乾き物、。旨そうだ・・・、。
冷えたグラスにビールを注ぐ、全体の一割を泡の帽子を乗せたグラスの縁を唇に触れてみる。この透明感がある感触が堪らない。静かに口を開き芳醇な液体をゆっくりと流し込む。苦味と共に爽やかな刺激の喉越しに僕の生命の蕾が開花する。
・・・美味い!! 後は肴と共に杯を重ねる。
・・・何年ぶりの晩酌かなぁ?・・・初冬に味わう夢の宴かなぁ、。