「大人気ない・・・僕」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「大人気ない・・・僕」


 土曜日(8日)は兵庫県加古川市で講演の仕事だった。今回は東京の自宅からではなく、博多から新幹線で姫路、新快速に乗り換えての加古川までの往復であった。

 往きは、新聞を読むうちに何度も転寝を繰り返していた。一週間の疲れが出たのかもしれない。・・・

 夕方17時に講演を終え、加古川の地元ホテルを出た時にポツリ・ポツリと冷たい雨が落ちてきた。・・・足早に駅まで急ぐ。

歩いて5分ほどの道のりはタクシーを利用するには申し訳ない距離であった。

 吹き曝しのホームで列車を待つ僕の背中はゾクゾクしていた。

7分ほど待っただろうか、。新型の新快速の列車が滑り込んできた。9割ほど埋まった車内に乗り込むと、微かに効いた暖房が暖かい。暫くすると、生あくびが出てきた。

 ノンストップで10分程で姫路駅に到着。今度は博多までの新幹線に乗り換える。

ひかりレールスターの指定席車両は7割ほど埋まっていただろうか?・・・

 この時点では僕は気付いていなかったのだ。

 窓側の席に座り、そのままシートを倒せるだけ倒して身体をもたれてしまった。 キオスクで買ったホットのペットボトルのお茶で喉を潤す。外に眼をやると、雨滴が窓に幾重にも重なり合って拡がって叩きつけられていた。・・・

 知らない間に深い眠りに堕ちていた。

小倉駅を過ぎた事は何となく意識にはあった。 ”はかたー!””はかたー!” 車内アナウンスが響いている。その時、行き成り後ろの席から「お前!!シートを戻せ!!」怒鳴り声、。見ると初老の男性が、。まfだ、覚醒してない僕は事態が飲み込めない。更に怒鳴り声「シートを戻せ!!」

 この時点で頭に血が昇ってしまった。「何だ!!」

 

 初老の男性、急に反撃に出た僕に驚いたのか、気が弱くなったのか、。「すいません、。荷物が取り出せないもので、。」・・・「その言い方はないだろう!!」と僕、すると、その後も何度も、「すいません、。すいません」・・・そして一言、「あなたもシートを倒す時に一声、すみませんとでも言ってくれてれば・・・」

 身体の具合が悪くなった僕は、姫路で新幹線の座席に座ってシートを倒した時、後ろの乗客の事に一切気付いてなかったし、気遣いもしなかったのだ。

彼は3時間近く、いらいらしたまま僕の後ろに座っていたと思うと、非常に気の毒に思えた。確かに怒り方は常軌を逸したものだったが、不愉快なまま我慢する事の方が遙かに辛い事だろう。

 名前も知らないし、顔もよく憶えていないが、。本当に配慮が足りず、「御免なさい」

心よりお詫びします。

・・・大人気なく怒鳴り返してしまった。・・・反省です。もちろん後ろの乗客に気付かず、シートを倒してしまった事もです。