「焦げている!」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「焦げている!」


 昨日(18日)から出張です。福岡でテレビの仕事が終わって、突然の激しい雨の中をタクシーで空港へ移動、それから飛行機で名古屋(中部)に飛んで、名鉄で名古屋駅へ、そこからタクシーでホテルに、翌日の講演の主催者の方がロビーで待っててくれて、フロントに荷物を預けて、居酒屋さんで乾杯&食事です。 

 夜中の12時過ぎに歩いてホテルに戻ります。夜風はスーツ姿の僕にも涼しく心地良かったです。

 市街地の真ん中だと言うのに、ホテルには温泉が付いており、疲れた身体に大浴場のお湯は十分な癒しを与えてくれました。

 しかし、部屋は冷房を入れないと暑い!!暑い!!蒸し暑い!!・・・講演は朝の10時から12時までの2時間です。エネルギー保持の為にも睡眠は必要です。しかし、エアコンにタイマーがありません。・・・愕然!・・・しかたない、風量を一番弱くして付けたまま寝る事にしました。

 案の定、朝起きた時に、喉が痛くなってました。・・・「ガーン!!」気になります。

講演は2時間テンション上げて気持ちも込めて話す事が出来、好評を頂いて終える事が出来ました。

 お蔭さまで新たに3件ほどの次の講演の依頼も受ける事が出来ました。「感謝」です。・・・お昼を主催者の方々と一緒に名古屋駅近くの店でとる為にタクシーで移動です。すき焼きをたっぷり頂き、更にパワーアップしました。「感謝」です。

 駅まで3分の道のり、ビルが揺れて見えます。蜃気楼を見るように暖まった空気が全ての物体を包み込み、物体そのもののリアルティを失わせています。・・・「どれだけ暑いんだ!」・・・ビルの温度計が35度を示していました。

 途中、新幹線で京都に下車、それからまた、新幹線で新大阪へ、駅からホテルに歩いて向かう3分間、僕自身のプレゼンス(存在感)が暑さで失われてしまいました。ココまで暑いと全てのリアルティが消滅します。ある意味、現実逃避がオートマチックに自分も巻き込んで行われてしまった感じさえします。

 ・・・僕はどこに向かっているのだろう?・・・どこだ、ここは?・・・「ウワッ!」??? 

 

 チェックインして、少し休憩して、再び、新大阪の駅に戻り、電車で滋賀県は草津に向かいます。本日の2件めの講演です。

 ・・・電車を待つ、プラットホームの人々が陽炎の様に揺れています。

 太陽から放射された光のエネルギーだけではなく、暑さをしのぐ為のエアコンの室外機からの熱風も、地表を覆う、アスファルトの路面は蓄熱されて更に温度を上げ、コンクリートのビルの壁は全ての弱きものを照り返してくる。・・・焦げてます。

間違いなく、焦げてます。


 ・・・電車の冷房によって自分を取り戻した僕は、頭の中を焦がす事がなく、草津での講演も使命を果たす事が出来ました。


 夜の電車で新大阪に帰る途中、うつらうつらしながら、夢をみました。・・・真っ黒に焦げた地球を未来から来た旅人(僕)が歩いています。ビルや高速道路、野球場や全ての物体はそのままです。でも、全ての物は色が茶色や黒に変色しています。

 川も湖も海も一滴の水も存在しません。生あるものは全て死に絶え、褐色の大地の上を辛うじて残った、昔は緑の草だったものがカラカラに乾いて熱風に踊っています。

 ・・・大丈夫かなぁ?地球?・・・

・・・新大阪に到着しました。


 今夜は喉を労わり、エアコンは消して寝ます。僕も地球も心地良く安眠出来ればよいのですが・・・お休みなさい。