「変わらない思い」
31年前の19歳の時、初めて出かけた海外への旅、モナコからミラノでの列車のコンパートメントで一緒になり、仲良くなったイタリア人の家族の下にひと月ほど居候、その事がきっかけで、一年後にイタリアに遊学、~ その事が僕の人生を大きく変えた出来事である。
あの時の僕は、見るもの全てを知り尽くそうとする勢いと、知らない世界への好奇心が溢れていた。・・・ある意味怖いもの知らずで、無鉄砲だったかも知れない。・・・
そんな僕は未来への夢が溢れていた。何でも出来るのではないかと思い込んでいた。
あれから31年間の年月が流れた。初めての海外への旅で知り合ったイタリア人の家族から頂いた”木の実”、これを見ると、あの時の思いが甦る。
31年前と変わらない姿、形も色艶も硬さも変わらない。
不変の姿に、僕もあの時と”変わらない思い”を新たに思うのである。