「異才・優才~それぞれのその後」
18日の夜、昔の仲間との会食である。場所は東京、南麻布の”和楽惣”和食の店である。
表通りから一歩入った道沿いに、さり気無く店がある。小さな営みの微笑ましさがある。決して大きく主張をしなくても、各地の旬の素材を生かした”生・焼き・煮る・炒める・茹でる・蒸す”の料理の一品一品に加味された工夫が品性を伴っている。また、男性二人で切り盛りするテンポの良いコンビネーションの動きが無駄が無くて気持ち良い。その店で、前職の3人の仲間は顔を合わせた。辛口の爽やかな冷酒の杯を重ねながら静かに語りあう。今はそれぞれの道を進んでいるが同じ職場の仲間としての絆は消えていない。
左がK氏、真ん中がR氏、無理に入り込んでるのが、大野である。
R氏は今も、昔も僕の相談相手でる。物腰も柔らかく、いつも優しく紳士な人物である。何度も仕事上で挫けそうになったとき、相談にのって貰い、心の支えにもなってくれた。まさに優才(優しさの才能)の持ち主である。本当に心が強くなければ出来ない才能である。 現在は上場企業の監査役を務めている。
K氏は昔から異才を放っていた。感性の高さは誰にも負けないユニークな発想力の持ち主である。現在はドイツのハーブティのネット通販の傍ら、西麻布の静かな一角でギャラリー”Art Gallery Norbulingka
”を経営している。美術館級のチベット家具、建具、仏画やジャワ古更紗の展示販売を行っている。
ジャワ古更紗は古いものは100年前のものからある。
チベット家具の数々、歴史を感じさせる存在感のあるものばかりである。
見るだけで価値があるものばかりが展示販売されている。特に19世紀初めのチベットの木製装飾画は必見である。
また、仏画も額装されているが、細かな手書きの絵は息を飲む素晴らしさである。
今は3人がそれぞれの道を歩んでいる。誰もが前職で学んだ事を忘れてはいない。誰もが感謝をしている。だからこそ、皆、好きな事をしながらインカムの収入で生活を愉しんでいるのだ。