「ニューヨークストーリー~本当に4人前?⑧」(2/16)・・・思い出
ミュージカル”ヘアースプレー”が終了したのが16時半を過ぎていました。人の波に押し出されて外に出ると、薄暗くなっています。急がなければ・・・午前中、時間の都合でパスした美術館”ホィットニー”にタクシーで移動です。
*なんて贅沢なタクシーばかりで地下鉄に乗ればと思っている方も多いのでは?・・
今回の旅行は2人であること、地下鉄は一人$2-です。近くの距離なら大体$4~$7位なのです。$10-を超える事は殆どありません。時間の節約にもなります。また、それ以外は殆ど歩いています。
ホイットニー美術館
ホィットニー美術館は閉館が18時迄で。約1時間弱、見る事が出来ました。印象的な物は? うぅん、何だろうな? 記憶が飛んでいます。ウォーホールかなぁ?
・・・ホテルに戻ってしばらく休憩です。20時に今夜の食事を一緒にする前職でのスタッフS氏とS君が迎いに来ます。最高に美味いステーキを食べさせてくれる店をと、リクエストをしています。
右端がS尾君、真ん中がS木さんです。
ニューヨーク支店長を務めていたS氏は今は退職し、別の会社での社長をしています。S君は九州時代、僕が面接をして採用した大卒の新卒でした。10年以上経ったとき彼は岡山支店長から海外支店に希望を出し昨年末、ニューヨークに赴任したのです。彼等と、こうやって会えるのは嬉しい限りです。
レストランはSTEAK HOUSE "BENJAMIN"52 East 41st NYCです。僕らが滞在しているHOTEL MELA(120 West 44st NYC)から歩いて10分もかからない所です。なかなかの雰囲気です。古き良きニュートークの香りが漂います。今はデザイナーホテルやレストランが乱立し、それはそれで良いのですが、積み重ねてきた歴史、時間の重みを感じる事は出来ません。こういうレストランは無垢の木で出来た床や柱、テーブル、椅子、壁に至るまで時代時代の思いが染み込んでますね。
オーダーは ピノ・ノアールの赤ワインをボトルで取りました。アントレは殻付きの生牡蠣です。スープはそれぞれがオニオン、海老のスープを、それにサラダ、オニオンリング、メインはステーキ4人前です。メインの肉はそれぞれが好きな物を注文しようとしたのですが、”STEAK~4”というのが得だと言うのでそれにしました。しかし、この店のメニューには肉のg(グラム)表示がないので、運ばれてくるまで、どの位くるのかわからないですね。・・・楽しい会話と共に食事が始まりました。2005年のワイン、美味しいですね。牡蠣も美味しいです。寒い海のものは良いですね。スープも期待したよりは遥かに美味しいですね。しっかりと海老の味が染込んでいました。
皿に三切れずつ取り分けた後もこんなにいっぱいあるのです。
いよいよメインのステーキです。一枚の大皿に4人前が運ばれてきました。デカイ!!何人前だ? 量が凄い!!・・・でも、見事な焼き加減です。僕らが注文したのはミディアムレアーです。表面はしっかりと焦げ目が付いて、中身は生に近い状態です。綺麗な赤みがかかっています。それとたっぷりの肉汁が斜めに置いた皿の下に溜まっています。美味しそう!旨そう!堪りませんね。それぞれの皿にサーブしてくれます。
ジューシーそうなお肉でしょう。
肉の上に溜まった肉汁をソースとしてかけてくれます。後は好みで塩と胡椒を振り掛けます。ナイフとフォークで一口サイズにして口に運びます。鼻に肉の旨味の良い香りが飛び込んできます。口の中に入れて舌の上でソース(肉汁)を味わいます。旨すぎる!! 歯で噛むと柔らか過ぎず硬過ぎず、肉自身の本来の主張を残した噛み応えで胃の中に落ちていきます。旨い!久しぶりに美味しい肉を食べました。日本の霜降り肉の様に牛だった事を忘れさせる柔らかさはありませんが、油ぽくなく二切れで降参という事はありません。やっぱり肉はこうでなきゃいけません。噛むと肉汁と旨味を更に感じる事が出来る、これこそステーキの醍醐味ではないでしょうか?いやぁ、旨い・・・幸せです。・・・でも、多すぎませんか? こんなに旨いのに、大の大人が4人もいるのに4人前だというのに食べきる事は出来ません。皆がお腹いっぱい、”もう駄目だ!”というくらいまで食べても残してしまいました。勿体無い!
幸福感で満たされて、ホテルまでテクテク歩いて帰りました。T社長をホテルに送って。僕は息子からのリクエストのCDを買いにミュージックショップへ彼らも同行してくれます。最後に近くのホテルのBARで一杯飲んで彼らと別れました。
今日も素敵な一日でした。もうすぐ日付が変わります。タイムズスクエァーは相変わらず多くの人々が闊歩しています。・・・