「今は盟友から友人」 | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「今は盟友から友人」


 先週の金曜便の事である。知り合いの会社の和食レストランのオープニングセレモニーに出席した折、久しぶりに再会をした懐かしい顔があった。僕が前職の旅行会社H社にいる頃、良い意味でライバル関係にあったM社の所長をされていたN氏である。 


    大野とM社の所長だったN氏、今は友人としての再会である。


 僕が入社した頃はお互いの会社とも小さなオフィスだった。スタッフ3~5名前後で毎日がビラ配りである。航空運賃を書いたチラシを大学や輸入雑貨屋、街頭で配布するのである。当時M社は唯一のライバル関係にあり、先に福岡にオフィスを開設してお客様の認知度も高く、明らかに先を行っていたのだ。

 僕達はとにかく追いつけ追い越せで、お客様のふりをして値段のチェックをして負けない価格を設定する事を日々、お互いに行っていた。まさに彼らがいたから成長出来たと思っている。

 その競争もM社は僕がいた会社の子会社となり終息し、僕も退職し、彼N氏も退職し、今はお互い何のしがらみもなく会える様になった。昨日の敵は今日の友となり。途中、盟友となりお互いに共通の目的に力を注ぎ、今はフリーの関係で懐かしく昔を語ることが出来る。

 企業も人も競争があるからこそ成長の未来がある。相手を負かす事ではなく、また、勝つ事でもなく、相手の強みを知り、自社の弱みを知る。また、相手の弱みを知ることにより、攻めのポイントを知る。競争とはお互いに消耗していく事ではなく、共栄、共存していく為の知恵と工夫を駆使しての実践的行動であると思う。たまたま、M社は僕がいた会社の系列グループとなったが、非常に斬新で、ある意味先進的であった。僕は常に自分達を高めないといけないという向上心を持つエネルギー源でもあったと思う。

 これからは友人としての関係を持てるのは、ある意味幸福な人生である。これからも宜しくお願いします。・・・Nさんに贈る。