ジャマイカの香り | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

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出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「ジャマイカの香り」


 昨年の12月末にジャマイカ大使館に勤める友人からラム酒とコーヒーが届きました。 素敵な贈り物です。 両方とも現地の香りを運んでくれます。香りはその物の匂いだけではなく、背景も一緒にイメージさせてくれます。

ラム酒は・・・カリブの容赦ない太陽の日差しを受ける広大なサトウキビのプランテーション、労働者は麦わら帽子に隠れた額の汗をタオルで拭う。

 集められたサトウキビは工場に運び込まれ絞られる。その絞り汁を24時間かけて発酵させるのだ。その後は蒸留所にてポットスティル式や3段階コラム方式によって蒸留され再利用されたオーク樽で寝かされる。5年、12年、21年と長い時間寝かされる。その間、労働者の額の汗は何度タオルで拭うことだろう。喜びの涙、悲しみの涙も同じように拭ってきたのだろう。まさに彼らの人生の結晶である。

今夜はラムの語源(rumbullion)興奮、騒動の様に彼の地の先住民を思い酔ってみよう。


アプルトン・エステート12年=12年の熟成の割には飲みやすくコニャックの様なラムです。




 もう一つがジャマイカンコーヒーである。中央部に聳える標高2256mのブルーマウンテン山脈、そこで取れたコーヒー豆である。特殊な生態系をもった環境が育んだ味です。雨、霧、温度、湿度の複雑なハーモニーが奏でた結果なのです。甘みをともなった上品でコクのある味、まろやかな香り、美味しいです。まさにコーヒーの最高峰のブルーマウンテン・コーヒーです。

 ラムの後にゆっくりと味わいます。




この二つのプレゼントが僕にジャマイカの姿を映し出してくれました。青い海と空の高級リゾートで戯れる観光客の居るモンテゴベイだけではなく、ボブ・マリーを生んだキングストンの猥雑なストリートに鳴り響くレゲェ音楽に酔いしれる若者たちだけではなく、サトウキビ農園やブルーマウンテン山脈のコーヒー農園の労働者たちの額に汗する顔だけではなく、街、村に生きる人々の底抜けに明るい笑顔が見えてきたのです。

行ってみよう!ジャマイカに!行ってみよう!