内部統制は性悪説で仕組みの構築を図るべきだ! | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「内部統制は性悪説で仕組みの構築を図るべきだ!」

九州一の学生を抱える福岡のF大学で講師をしている。 毎週月曜日の2限と3限の2コマは主に実践的経営を中心に講義を行っている。 
最近、特に食品偽装の問題がクローズアップされ企業のリスクマネージメントやコンプライアンスの言葉が新聞やテレビから聞こえてくる。 最終的に企業に求められるのはJ-SOX法に於ける内部統制の仕組み構築に関わってくる問題である。
この事は教科書通りではいかないと思う。そこで講義の課題として学生と一緒に考えてみた。 先ずは学生君達に質問をした。「君たちで今まで嘘を吐いたことがない人はいるか?」・・・誰もいない。「君たちで法律を破ったことがない人がいるか?」・・・誰もいない。 スピード違反だったり、落書きをしたり、未成年でタバコを吸ったり、お酒を飲んだりした事が誰しもあるのではないだろうか。 企業の中で厳格な法令順守を守るためには、人は誰しもいつでもどこでも犯罪に染まる危険性があるのだという認

識に立つべきである。 
目の前に現金があれば、誰も見てなければ誰も知らなければ
思わず手を出してしまう事がある事を前提とすべきなのだ。 だからこそ問題を起こせない仕組み作りが必要である。 目の前に現金を置いておけない仕組み、置く状況があるとすれば何人かで管理できる仕組み作りが必要である。 次の一歩先を常に見て起こりえる現象を起こさない為の仕組みと、再度チェックする仕組みと間違いなく問題ないかという用心深さの仕組み作りが必要である。スピードと正確性を求めるデジタルでのITでの構築とシステムダウンやバグの発生時に対処する為、当然のように人の手を介するアナログでの構築の両方が必要になるのだ。 一体いくら掛かるの? 経費と時間と人材は・・・それが問題だし、内部統制の仕組みを作る前に内部崩壊しかねない危険性もある。 好事魔多し! 人間の弱さを仕組み、システムの構築によってどれだけ起こさず、また、最小限に食い止める覚悟があるかは性悪説で臨むしかないのである。 
というような話を学生君達としている時「ふ」と思った。 昔、日本の田舎は窓は開け放し。ドアに鍵もせずとも盗まれる事はなかったところが多かった。 人々は親切で情け深く寛容であった。・・・教育・・・モラル…道徳・・・マナー・・・教育・・・家庭、学校、会社・・・社会か?  性善説で考えられる社会、太陽政策でいける社会の為の内部統制であって欲しいと思う。 しかし、仕組み作りは面白いね。 難しい事に挑戦する仕事はもっと面白いね。



2007年11月13日(火)
ベンチャープラザ岡山にて講演致します。
夢をつかめ!
コンベックス岡山 大展示場(入場無料) 
                                      問合せ「ベンチャープラザ岡山2007」事務局