「小さな空間は夢がいっぱい!」
自立をすることの楽しさは自分の意志で何事も決められることだよね。
高校を卒業後、上京して西武池袋線の東長崎の4畳半一間のアパートに住み始めた頃の楽しさを今でも覚えている。畳4枚半の小さなスペースは僕だけの空間だった。最低限の生活家電を購入し配置すると残りは畳3枚半。そこに机兼食卓の炬燵とブロックとカラーボックスを組み合わせてオーディオと本の為の手作りラックを置く。 入居時は新聞紙を張り付けて外から中が見えないようにしていた壁2面の窓に緑色のカーテンを付ける。 嬉しかったね! 自分が好きなものを選べたのが。 実家に住んで居る時は自分の部屋であっても好きなカーテンの色を選んだりする事は出来なかった。 仕送りの身とはいえバイトで稼いだ金を自分の為に使う事が出来た。 好きな物を選べる事がすごく楽しく嬉しい事だった。
月に一度の粗大ごみの日はワクワクしたね。歩いてすぐに十三間道路があり反対側は高級住宅街の新宿区西落合だった。 ここの粗大ごみは実に良いものが捨てられていたね。 ソファーやサイドボード、照明を拾ってきてはペンキで着色、或は他のものと組合わせて家具を進化?変化させる。・・・自分の城にマッチングさせるのだ。 実にクリエイティブだったね。 僕の小さな空間はバイトで稼いだ金で買った物や拾って補修し直した家具が置かれ、僕の好きな空間に生まれ変っていった。
7年前に東京は品川区にマンションを購入した。2LDKを1LDKにリノベーションしてリ ビングとベッドルームを共有させたのだ。 その時に知り合いの大工に自分で設計した家具を作らせた。廊下部分とベッド部分の間仕切りとして両面から利用できるサイドボードだ。無垢板で造られた家具は素朴な重厚感を醸し出す。廊下側に上段が陳列ケースでカメラや趣味で集めた物を飾っている。上からもガラス張りで見えるようにしている。
ベッド側は文庫用の本棚と雑誌棚と衣服用の引き出しが3つ。主にパジャマや下着、靴下、Tシャツの類を収納している。ベッドから手を伸ばせば直ぐに着替えが出せる用にしている。・・・この家具は今は福岡のマンションに置いている。
現在、東京のマンションは大学に通う長男と同居である。一部屋は完全に彼のものになってしまった。
そこで3年前に福岡の大濠公園の傍に自分用のマンションを購入した。ここは好きな絵画を飾る為の壁が中心である。リビングと寝室を仕切る壁はギャラリースペースである。
好きな空間で過ごす自由な時間を得る為に頑張って来たのかなぁ? 自由な時間を好きな空間で過ごす事が目的だったのかなぁ? 誰も信じてくれないが極度の出不精である。出来る限り、一人で音楽を聴きながら本でも読んでいるのが好きなのである。
今の生活も四畳半の小さな空間からみた夢の世界だった。・・・本当に・・・何も・・・
・・・なくて良かった。 沢山の事を夢見る事が出来きたから。 手に届く範囲がちょうど良いと思う。 まだまだ多くの事を夢見る事が出来るから・・・

