「夜の飛行機」
旅に出るなら♪ 夜の飛行機♪ 下田逸郎 さんの代表的な曲「セクシー」 の中にある詩の一部である。
僕はこの詩の歌いだしの部分が好きだ。 深く柔らかい声で僕を知らない世界の街へと誘ってくれる。
イタリア パドバの街
飛行機は飛び出すと眼下にはゆらゆらと街の灯りが揺らめく。 この街を出るのだ。 彼にはお世話になった。彼女にはご飯をごちそうになったなぁ。 バールの親父はいつも僕に2杯目のワインをご馳走してくれた。
丘の麓の小さな集落には花が咲き乱れていた。 隣町のチェントロ(街の中心)には若者たちが夜な夜な徘徊してたなぁ。 そういえば、噴水の傍の緑色の古びた扉の家の前に右足が壊れかけたロッキングチェアーに揺られていたおばぁさんと傍らに寝そべっていた狐顔の犬は今日も元気かなぁ?
頭の中にゆっくりと過ごした日々の情景が駆け巡る。楽しい事も悲しい事も嫌な事も嬉しい事も街の揺らめきの中に消えていく。 飛行機が上昇を続ける。 雲の中に入り、その上に出る。 街の灯りの揺らめきは星の瞬きに変わる。 僕の思いはこの街から
次の街へと移ろう。 新しい出会い・・・ 新たな感情模様・・・切ない唄声(~旅に出るなら♪ 夜の飛行機♪~) とともに僕はロマンチックな気分に浸る。
・・・頻繁に飛行機で往復する羽田と福岡、この世界有数のビジネストラフィック路線でもこの歌(下田逸郎「セクシー」)を思えば、僕は世界の街へと旅に出れる。 おっと搭乗の時間だ! 急がなきゃ! 今から福岡へ。