我が儘な男たち | 「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

「バックパッカーがH・Ⅰ・Sの役員になった奇跡」小さな会社の未来の創り方

出来ない事はやらないことだとHIS創業者「澤田秀雄」氏から学んだ。ベンチャー魂と自ら経験した多くの失敗が成長の奇跡を創る。伝える事よりも伝わること!直ぐに実践したくなる、熱き魂に触れてください。

「我が儘な男たち」


 僕は我が儘である。言い換えれば身勝手な男だと思う。・・・


世界一の我が儘な男の代表「ヘミングウェィ」 


 好きな事をする為に頑張ってきたと言っても過言ではない。

 始末に終えないのは好きな事をする時は他の事は目に入らないのだ。 

 だから、一生懸命に出来る。 一つの目的を達成させる為に頑張れる。

 決して悪気は無いのだが、その目的を達成するのに関係のある人間以外

目に入らないのだ。無視をしているのではない。気が付かないのだ。

 結婚をして夫婦となり、子供が産まれ家族となる。子供の七五三も運動会

も学芸会も父兄会も出たことが殆どない。

1年に一回、海外へ家族旅行をするだけ、子供を背中に載せ、プールで

泳ぐ事が僕の家族サービスだった。

 その海外旅行中も殆ど疲れて寝ていた。 

 それが家族サービスといえるのか?

 30歳までは非常に経済的に苦しかった。会社もベンチャーとしての創業

期から抜け出し次から次へとステップを駆け上る、小さい企業が急激に躍

進を続け急成長を遂げるプロセスとシンクロするように自分も所長、支店

長,部長、本部長、役員へとステップを昇り詰めていった。

 疲れをものともせずターゲットを追い続けてこれたのは、負けたくない一心である。

 もちろんマネージメントとしての立場での「責任感」も大きかった。 

 正直にいうと命令されたくなかったのだ。誰からも。 自分で好きなようにやりたかったのだ。・・・

 会社での僕はスタッフには大変厳しかった。 九州と中国地区の責任者として他の地区には負けたくなかっ

た。 もちろんマーケット規模の違いから売上では関西や中部、関東には敵わない。

 だから利益やサービスで負けないように戦略戦術を立て何をするのかを細かく決め 個人に落とし込み指示を

だしていった。 40歳を過ぎる頃には同年齢の大手企業のサラリーマン以上の年収になっていた。

 一部上場企業の役員にもなれた。 高卒の外こもりバックパッカーがだ。


 何の為に頑張ったのか? 好きな事がしたかったはずだ・・・ 自分のやりたい事をやる。シンプルじゃないか。

 確かに仕事はきつかったが面白かった。 ターゲットを追うのも嫌いじゃなかった。 急成長の会社にいたおか 

 げで様々な事を経験し、勉強もした。 会社には感謝している。

 

 今、僕はその経験を生かして小さな会社を経営している。 企業のコンサルティング、講演、研修事業+個人的 

 には大学講師、ラジオパーソナリティ、テレビコメンテーターなども、他に乞われていくつかの企業の非常勤の  

 役員も担っている。 仕事&プライベートは年に5回から6回は海外へと旅に出る。 それにダイビングも加わっ

 た。 好きな仲間とも酒を酌み交わしたい。 一人で音楽を聴き、読書もしたい。 洗濯も掃除も料理も好きだ。

 49歳、来年は50歳になる。 いつまで元気で生きられるだろうか? それは分からない。

 今を大事にしたい。これからを楽しみたいと思う。 もちろん仕事に関しては決して手を抜かない! 真剣勝負 

 だ!!  今は自分でスケジュールが空いている日は自分の為に使いたい。 ・・・本当に身勝手だと思う。

 

 この我が儘は直りそうにない。 薬もなさそうだ。 だけど、この我が儘の為に人に迷惑はかけたくないと思っ 

 ている。 それでも、知らないうちに迷惑を沢山かけているのかも知れない。・・・「ごめんなさい」

 

 多くの人に出会いプライベートでもオフィシャルでも付合いが始まる。そして必要がなくなれば別れがある。

 それは僕が望むのでなく相手にとって僕の必要度が低くなるからだと思う。 淋しいけど棒の我が儘が原因

 だ。 
19歳から一人旅を始めた。 世界中での人との出会いが合った。 同時に同じ数だけの別れがあった。 


左の写真は21歳の時、イタリアのトスカーナ地方の山間の小さな村で出合った人々。 僕(右端)の隣のガスペロおじさんの家に数日お世話になった。

別れのとき彼と僕は抱き合い涙を流した。


また、59歳からバックバッカーに戻りたいと思っている。 40年経った僕の感性がどうなっているのか試してみたい。 年に数回短い旅では感じられない「何かを」 追い求めて行きたい!生きたい!そして旅先で逝きたい!!

本当に我が儘で身勝手な男です。 それでも一生懸命に生きて行きたい。 わが愛するヘミングウェィよ!

貴方なら僕を諭しますか? きっと「勝手にしろ」と言ってくれますよね。