大西洋に面したナミブ砂漠にあるケープクロスはオットセイの生息地として有名な場所である。また、ここは歴史的にも注目される場所であり、1486年、ヨーロッパの探検家ディエゴ・サオが初めて上陸し、この岬に十字架を設置して目印としたのがケープクロスのはじまりである。
ここに一軒のロッジがある。白を基調とした建物で三つの建屋に分かれている。ここも予約せずに直接訪れたのだが運良く泊まる事が出来た。 チェックインを済ませると本館の暖炉がある談話室でコーヒー又は紅茶とスィーツのサービスがある。
大きなガラス窓の向こうには黒砂の海岸線が広がる。打ち寄せる波は容赦情けなどない激しい高波である。南極からの海流が強くうねりを伴って打ち寄せる。「ザ、ブーン、ドーン、ザッ、ブーン、ドーン」ガラス窓の手前にいる僕の体も持っていかれるのではないかと恐れ震える。
外に小さなテーブルとデッキチェアーがある。 僕を呼んでいる気がした。 チェアーに座り眼前に広がる大西洋を望む。 風は冷えているが心地よい。体の冷えは熱いコーヒーが温めてくれる。
冷たさの中の心地よさ、寂しさの中の寛ぎ・・・・こんな場所だからこそ感じてしまう、愛おしさ... 本当にいいなぁと思った。
リアルなプラネタリウムの世界だ。
美味しいコース料理の夕食(宿泊費に込)を食べ終え暖炉の前でコーヒーを飲みながらくつろぐ。 薪が燃え、ゆらりと揺れる炎を瞼に映し、パチ・パチという音を聞きながらゆったりとした大きめのソファーに深く身体を預けていると現実と夢が交差し始める。一週間でナミビア2500㎞を車で走行し、エトーシャでは数々の動物たちと出会った。ここケープクロスではオットセイと寂寥たる場ゆえの自然の温もりに触れることができた。僕の至福の顔を見てほしい。本当に良い旅をした。
今回、旅のパートナーであるせぎっち((瀬木 貴将氏 =ミュージシャン)に感謝です。 過去7回に渡るナミビアへの旅の経験があったからこそ出来た旅です。 また、彼の音楽も聞いてもらえばナミビアの素晴らしさに触れる事が出来ると思います。
ナミビアを後にして帰りにヨハネスブルグに一泊、ここであらためて感じたのは本当に怖いのは野生の動物たちよりも人間だということ・・・・ ナミビアにはもう一度、行きたい。そう思える場所が世界に沢山増えてほしい。
僕の会社です。



