Q.341
アーツ・アンド・フラフツ運動がとらえようとした「用の美」ではなく、「美」のみを追求したイギリスのデザインの動きは?

① ナンシー派

② グラスゴー派

③ モダン・スタイル

④ ウィーン工房

 

チャールズ・レニー・マッキントッシュ  The Harvest Moon

チャールズ・レニー・マッキントッシュ

《The Harvest Moon》  1892 

 

 

 

答え ②グラスゴー派

 

 

グラスゴー派は 1890年代後半から

スコットランドのグラスゴーで活動したデザイン集団キラキラ

 

同地の美術学校出身の4人

中心となって興したグループですビックリマーク

 

 

中心となったのが 建築家

チャールズ・レニー・マッキントッシュキラキラ

(1868-1928)

 

チャールズ・レニー・マッキントッシュ

 

 

この椅子で有名ですねウインクキラキラ

 

 

その他の作品はこちらをキラキラ

WIKIART

 

 

 

他のメンバーは

 

マーガレット・マクドナルド・マッキントッシュ(1864~1933)

(チャールズ・レニー・マッキントッシュの奥さんラブラブ

 

マーガレット・マクドナルド・マッキントッシュ

《Opera of the Winds》 1903

 

 

 

 

フランセス・マクドナルド(1873~1921)

奥さんの妹音譜

 

フランセス・マクドナルド  A Paradox

《A Paradox》 1905

 

 

 

ハーバード・マックネア(1868~1955)

妹・フランセスの夫ラブラブ

 

ハーバード・マックネア  The Gift of Doves

《The Gift of Doves》 1904

 

ダブルカップルですね照れ

 

 

 

前列左がマックネア(妹の夫) 右がマッキントッシュ
中段一番左がフランソワ・マクドナルド(奥さんの妹)

一番上がマーガレット・マクドナルド(奥さん)爆  笑

 

 

 

 

グラスゴー派

日常空間の維新を目指して

複雑で幻想的な曲線装飾の様式を生み出しますキラキラ

 

その世紀末的な妖しさを備えた装飾性は

 

「用の美」を重視する

アーツ・アンド・クラフツからは拒絶されガーン

 

その協会展での展示も拒否されていしまいます汗

 

 

 

アーツ・アンド・クラフツモリスですねキラキラ

 

 

 

しかし!

 

 

1897年

ロンドンの美術工芸雑誌 ステュディオ

 

1895年  The Studio

1895年の 『The Studio』 

 

 

グラスゴー派

合理と非合理の入り混じった新しいデザインと

好意的に紹介音譜

 

その雑誌を介して

イギリスではないウィーン分離派の作家たちから

熱狂的に支持されますびっくりキラキラ

 

1900年開催の第8回分離派展では

グラスゴー派の作品も展示されました

 

 

 

 

ステュディオについては以前も出てきましたキラキラ

2級Q.107

 

 

分離派についてはこちらをキラキラ
2級105・106

 

 

 

 

グラスゴー美術学校 設計 チャールズ・レニー・マッキントッシュ

グラスゴー美術学校 

設計 チャールズ・レニー・マッキントッシュ 1897年

Jörg Bittner Unna, CC BY 3.0 , via Wikimedia Commons

 

 

 

 

 

出題:知る、わかる、みえる 美術検定2級問題[応用編 intermediate] 美術出版社 2021 

参考図書

改訂版 西洋・日本美術史の基本 美術検定1・2・3級公式テキスト 美術出版社 2008

続 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 2016