【福岡】Restaurant Sola(フレンチ)
Restaurant Sola | Fukuoka, Japan「レストラン ソラ」福岡県福岡市博多区築港本町13-6 ベイサイドプレイス博多 C館2F吉武シェフは世界中で修業をされ、フランスパリで1年3ヶ月でミシュラン1つ星を獲得。さらにRED U-35でも優勝した経歴もお持ちですが、2018年よりここ福岡の地でフレンチを発信しています。"自分達に出来る事を自分達の表現でこの海を通して世界の空へ"(Sky, Ocean, Land-across the world. Fly with your own wings. Our possibilities are unlimited.)ここに秘められた思いを感じながら、何年振りかの吉武シェフの料理を堪能。まずメニューのブックレットからして光を通すと美しいセンス溢れる作り。アミューズブーシュはシグネチャーでもある「いくらのスティック」から。こちらは見た目は前回と近いのですが、いくらの食感とそれを受けるサクサク食感のコントラストが良く、間にはアボカドクリームが仕込まれ、柚子の香りもまとわせることで素晴らしい味わい。以前からの変化も楽しみながらも、また戻ってこれたと言う感じで感慨深いものがあります。蛸のタルトもサクサク。エスパニックな香り。エスプーマに鶏も3種の部位に炭の薫香を華麗に纏わせており、ピーナッツの食感にオリーブオイルの効かせ方もいいですね。続く黄色いものはビーツ。赤色が多いものの黄色いビーツ。コンテチーズの食感も素晴らしく、サクッの後、すぐ消える。中層の糸島のトマトはキンキンに冷やしており、一食の中で温度のコントラストも楽しめます。一つの料理の中で温度のコントラストの付け方は、ナベノイズムでも楽しませてもらいましたが、やはりこのレベルのレストランならでは。アントレではサフランジュレがあしらわれた鮮魚の数々。特に、車海老の仲間でもあるヨシエビの甘みは素晴らしい。月日貝(ツキヒガイ)も初めてですが、こちらで良く取れる旬の食材を頂けるありがたさ。続くは水イカ。オクラ、長芋の胡瓜巻きの上にあしらわれていますが、ここで圧倒的だったのは、追加のキャビア。普通のキャビアなら頼まないかもしれませんが、オシェトラとなると頼まない訳には行けません。これも、吉武シェフのパリ時代からのつながりもあるとのことで、+2000円にして贅沢な分量。オシェトラとなると、もう単独でも圧倒的な存在感。というか、好みの問題ですが、どうしてもオシェトラ本来の味を楽しみたくなってしまい、半分は単独で、残りは料理と一緒に頂きました。本当にキャビアは種類により別物に化けます。続くは「藁燻鰹」。これは読み方は無いようで、まさに料理を漢字で表したとのこと。藁で燻した鰹ですが、お伺いすると、鰹は通常より藁の火に近づけるように火入れして、小さい箱にふたを閉めて、一気に香りをつけているとのこと。これは客席からは見えない裏でやっているとのことですが、香りの付き方が素晴らしい。鰹の下には、炭火で焦がすくらいに仕上げた茄子・赤ピーマン、そして辛子を効かせたソース。これらが玉葱・ハーブとも良く合います。これらを巧みに一品に仕上げるのはやっぱり素晴らしい。鮎がまた凄かった。鮎と言えば、先月の新潟の新多久の和の極致にも感銘を受けましたが、フレンチも極めるとこのレベルまで行くんですね。内蔵の苦みを堪能できるリエットを鮎の身で挟み込み、春巻きの皮で2ケ所で固定。さらに、骨煎餅に加えて、頭まで食感と香ばしさを楽しめる工夫。これを芸術作品のごとく仕上げています。今回のコースで最も衝撃だったのは、経産牛(鹿児島)。通常Solaでは、環境負荷の高い牛肉は出さないとのことですが、繁殖を終えた経産牛に挑戦された逸品。これがびっくりするほどの旨味の塊に仕上げられています。他店でも頂いたことがありますが、あまりにもの旨味の凝縮に、食用牛として飼育しなおすだけではなく、熟成もしているのかとお伺いしたところ、熟成はしていないとのこと。ここがシェフの技術の見せ所で、包丁をしっかり裏に入れることで、旨味と柔らかさのバランスを高めているとのことです。シェフの力でここまで美味しくなるんですね。デザートは複数出てくるので、エスプレッソではなく、少し量も多いアメリカーノで。フランスではエスプレッソが最後の締めくくりの役割で、デザートの後に出てくることが多いですが、日本だとお願いすればデザートと一緒に楽しめるのが個人的には嬉しいところ。1つ目は和梨。上には和梨のシャーベットの下にはブランマンジェ。それに青レモンを振りかけて。グラニテ的な役割ですが、やっぱりこのレベルになるといくつも工夫を重ねています。2つ目は巨峰、無花果。ぶどうジュースから作ったチップスがあしらわれていますが、バニラアイスクリーム、くるみが食感・味わいの多彩さを豊かにし、ポートワインのソースとも良く合います。最後は、米粉で仕上げたキャラメルとナッツのダッグワーズで大満足。最後には、フロアスタッフの方と色々とお話させて頂き、共通項もあり盛り上がったのですが、その流れで、最近できたばかりの貸切スペースも見せてもらいました。一旦、キッチン横を通り裏口から出た先にありましたが、センス溢れるまさに上質な空間。この貸切は10~20名程でも大丈夫とのこと。これは最高ですね。今回は念願だった再訪がようやく叶い、極上の時間でした。次回はいつ来られるか。さらなる進化を遂げたSolaを楽しみにしたいと思います。[Amuse-bouche]糸島トマト/落花生/たこ/コンテチーズ/いくら[Entree]鮮魚(鯛/ヤリイカ/月日貝/豆鰺/よしえび)/サフランジュレ[Hors-d'œuvre] 水イカ/オクラ/長芋(+追加でキャビア オシェトラ)、藁燻鰹、鮎[Poisson]アオナ/万願寺とうがらし[Viande]経産牛[Dessert]梨、巨峰/無花果、小菓子Restaurant Sola (呉服町/フレンチ)★★★★☆4.07 ■本場フランスが認めた星付きシェフが切り開く、カジュアルレストランの新たな形。 ■予算(夜):¥15,000~¥19,999tabelog.com