武蔵御岳神社(東京都) | yampoo 御朱印集めの旅 

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御朱印を集める旅を始めました。

東京都青梅市の御岳山山頂に鎮座されている武蔵御岳神社に参拝しました。

まずは、御岳登山鉄道(ケーブルカー)で、標高407mの滝本駅から標高831mの御岳山駅まで一気に登ります。そこから徒歩で山頂の神社まで約100mの標高差を登らなくてはならないのですが、途中は江戸中期頃から盛んになった「講」の名残りでしょうか、旅館や飲食店が立ち並ぶところを通過します。いわば天空の街といった雰囲気があります。

 

神社の境内からは、大関東平野を一望することができる見事な眺望です。お参りした日は空気が澄んでいて、スカイツリーもはっきりと見ることができました。昔から御岳神社が関東武士の信仰を集めていたというのも、この景色を眺めていると頷けます。

武蔵国を治めていた畠山重忠の像が神社の境内に建っていました。重忠は有力鎌倉御家人のひとりですが、北条時政の謀略によって滅ぼされます。しかし、重忠は「武士の鑑」としての評価が非常に高く、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では中川大志が爽やかに演じていましたね。このドラマで畠山重忠の知名度もかなり上がったものと思います。

重忠が奉納したとされる赤絲威鎧が国宝として神社の宝物館に展示されており、これは必見です。

 

武蔵御岳神社は中世の頃から山岳信仰の霊場とされていました。

ですので、吉野の金峯山と同じく、主祭神は修験道の本尊とされる「蔵王権現」です。蔵王権現はインドに起源を持たない日本独自の仏だそうで、山岳地帯が多い日本ならではの仏ということでしょうか?

それにしても、武蔵御岳神社は神仏習合がまだ色濃く残っているお社だとも言えます。

 

現在の修験者と言えば、山の中を走るトレイルランナーではないでしょうか?

御岳山周辺は数多くあるトレイルランニングの大会のなかで、日本で一番伝統のある「ハセツネ」が開催されることで有名でもあります。

 

武蔵御岳神社では日本武尊(やまとたけるのみこと)も祀られています。

この地域には狼伝説が残っていて、日本武尊が山奥で道を失い迷っていたところを白狼が現われて、助けたというお話しです。そして、日本武尊が狼に「災いを防ぎ、この地を守護せよ」と命じ、「大口真神」となって御岳山に留まったとのことです。

「真神」とはニホンオオカミの古名、異名のことで、「大口真神社」が御岳神社の本殿の奥に鎮座されています。

「お犬様」とも呼ばれ、最近ではペットの犬と一緒に訪れる参拝者が多いようです。

境内のなかに犬は連れていけない神社が多いなか、武蔵御岳神社ではそれが許され、ペットの健康を願う御守りもあるほどです。

また、ケーブルカーには犬をゲージに入れることなく、そのまま一緒に乗ることができます。

 

「武蔵」の名の由来は、日本武尊が着用の「武具を蔵めた」ことからだそうです。

御岳神社の宝物館にはまさしく、鎧や刀などの武具が蔵められており、そして、境内から見える眺望により、誰もが「武蔵」を一瞬にして体感できるのではないかと思います。