伊香保神社(群馬県) | yampoo 御朱印集めの旅 

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御朱印を集める旅を始めました。

伊香保温泉には今まで何回か泊まったことがあります。ただ、自分の伊香保に関する土地勘としては、関越自動車道で高﨑から先にちょっと行ったところというだけの認識でした。

今回、先に榛名神社にお参りして、榛名湖経由で伊香保温泉の方に降りたのですが、この温泉街は榛名山の北東麓に位置しているというのを初めて知ることができ、なるほど榛名山を熱源としていることに納得がいきました。

現在の伊香保温泉街の住所は渋川市ということになっています。しかし、榛名山を含むこの地域の旧称が「いかほ」です。「厳つ峰(いかつほ)」あるいは「雷の峰(いかつちのほ)」というのが語源のようです。確かに、北関東のこの辺りは雷が多いことで知られています。

 

伊香保温泉の「石段」は観光名所として有名で、全部で365段あります。温泉旅館、土産物屋、飲食店、遊技場などが軒を連ねるその佇まいは、まさに温泉情緒たっぷりで旅情をかきたてます。昨今は「昭和も遠くなりにけり」という感じですが、伊香保の石段街に来ると、大いにノスタルジーに浸ることができます。

飲食店や土産物屋が階段に沿って、ひしめき合うこの雰囲気は、四国の金比羅さんによく似ています。驚いたことに、ここでも外国人観光客を多く見かけました。

 

この石段が整備されたのは、戦国時代、長篠の戦いで負傷した兵士の保養地とするよう武田勝頼が真田昌幸に命じたのが始まりだそうです。湯元から効率よく各温泉宿にお湯が供給されるよう考えられたのが原点のようです。

明治の文豪、徳冨蘆花の小説「不如帰」の冒頭を飾る宿、千明仁泉亭も石段街にあり、このような老舗が伊香保にはいっぱいあります。

 

伊香保神社は石段を登り詰めたところに鎮座されています。

現在の御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこのみこと)で、温泉・医療・商売繁盛の神様とされていますが、もともとは「いかつほの神」、つまり榛名山を御神山とした山岳信仰のお社だったと思います。

お参りした日の翌日が例大祭ということで、ちょうどその準備が行われていました。

承和2年(835年)の9月19日が名神大社に列せられ日だからだそうで、とても古くて格式のある神社であることがうかがえます。

 

伊香保神社の鳥居から見える渋川市街地そして上毛の山々の風景は素晴らしく、しばらく眺めていると涼しい風が吹いてきて、厳しいこの夏も終わり、やっと実りの秋が来たという感じでした。