妙義神社(群馬県) | yampoo 御朱印集めの旅 

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御朱印を集める旅を始めました。

東京方面から関越自動車道の藤岡ジャンクションにて上信越自動車道の方に入り、軽井沢に向かっていくと、左側に異様な姿の山、「妙義山」が迫ってきます。

この奇岩、怪石で出来上がった山を、よくも「妙義」とネーミングしたものだと感心してしまいます。非常にセンスがあると思います。

しかし、古代においては波己曽(はこそ)山と呼ばれていて、この語源は岩社(いわこそ)からではないかということです。妙義山と改称されたのは中世になってからのことです。

 

この妙義山の登山は非常に危険で、上級者でないと各ピークを結ぶ稜線は踏破できません。信州の戸隠山、越後の八海山、そして上州・妙義山は私にとっては絶対に登りたくない山です。

登攀が難しい山だけに、昔から妙義山は修験道の聖地とされていたようです。

 

妙義山の東麓に妙義神社が鎮座されています。

日本武尊(やまとたけるのみこと)などが御祭神ですけれども、もともとは地主神である「波己曽の大神」を祀ったのが始まりで、境内には波己曽社もあります。

お参りする前は、木々の中にあるひっそりとしたお社というイメージが自分の中にはあったのですが、実際に行ってみると境内の大きさと奥深さに驚いてしまいました。

妙義神社は関東平野の北西、つまり戌亥の方角の要として、歴代徳川将軍家によって篤く保護され、また前田家も参勤交代の途中で頻繁に立ち寄ったそうです。

そういうこともあって、上毛の東照宮と言われるほど、拝殿や本殿は極彩色で見事に彫刻された建物で、国の重要文化財に指定されています。

また、大河ドラマの「義経」、「天地人」、「花燃ゆ」のロケ地としても使われました。

 

印象的だったのは、境内のあちらこちらで風鈴が吊り下げられており、その音色が何とも心地よいと言うよりは、幽玄な感じを醸し出していることでした。

神仏習合のお社だけに、国道沿いの最初の鳥居をくぐり階段を登ると、まずは寺風の総門があります。そこから旧寺域が広がり、そして本殿に続く165段の階段が一直線に伸びています。この階段は昔ながらのもので、近年整備されている感じではないので、特に下る時には注意が必要です。下りは女坂の方が無難かもしれません。

 

階段を登った先の随神門から富岡市街地と思われる方面の眺めは最高です。

上毛三山の赤城山、榛名山、妙義山に鎮座されている神社をこれで全てお参りすることができましたが、それぞれに個性があり興味深いお社ばかりでした。