新潟港から佐渡汽船のフェリーで2時間30分かけて佐渡島に渡りました。
朝6時ちょうど発の始発のフェリーで、お金節約のため2等客室で行ったのですが、客室はだだっ広いスペースで、乗客が思い思いに場所を確保して雑魚寝をするような感じでした。
港から外海に出て暫く経ったころ、客室内はちょっと飽きてきたので、デッキの席に場所を移し、潮風に当たりながら、しだいに近づく佐渡島の島影をずっと眺めていました。
古事記によると、伊弉諾尊と伊弉那美の両神が次々に国造りを行います。その順番は以下のとおりです。
1.淡路島
2.四国
3.隠岐
4.九州
5.壱岐
6.対馬
7.佐渡島
8.本州
ここまでの八島にちなんで、国土を「大八島国」と呼びます。
佐渡島は本州よりも先にできたということになります。
この佐渡国の一之宮が度津(わたつ)神社で、島の南側に鎮座されています。両津港から車で1時間程のところです。
御祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子で、五十猛命(いたけるのみこと)です。紀伊国の伊太祁曽神社の御祭神でもあり、「木の神様」として崇められています。木から船を作るので、「造船の神様」とも言えるでしょう。
ただ、五十猛命が渡津神社の御祭神と正式になったのは、神社創建から随分後世になってからのようです。
「わたつ」というのは、本来は「海神」のことで、創建当時は純朴に海の神様を祀っていたのだと思います。
佐渡島は見どころがいっぱいあります。
古い町並みが残る「宿根木」は、まるで昔にタイムスリップしたかのような感じですし、もちろん佐渡金山は必見です。真夏なのに、坑道の中は長袖を着ないと寒いくらいヒンヤリとしています。
もし、日帰りでなければ北の方の「二ツ亀海水浴場」にも行きたかったのですが、今回は断念しました。佐渡島は予想以上に大きな島でした。
一之宮巡礼という目的がなければ、佐渡島に来ることはなかったかもしれません。
隠岐や壱岐、対馬に行くのも楽しみになりました。