Between The Sheets ~夢への抒情詩~ -13ページ目

Between The Sheets ~夢への抒情詩~

寝る前にちょこっと読んでほしい、素敵な物語をあなたにお贈りします。

 睡眠ほど心地よいものは、この世にないと思っている。
 だから俺は眠る。 暇さえあれば、いつでも。



 「そんなに寝てばっかだと、頭ぼーっとしない?」
 眠る俺の隣でずっと本を読んでいた彼女は、そう尋ねる。
 「いや、別に」
 起き抜けのせいか、ボソリとした声で答える俺。
 それを聞いた彼女は、口に手を当てて苦笑した。
 「まあ、寝る子は育つって言うからね」

 そうは言っても、俺は昔から寝てばっかりだったわけではない。
 ガキの頃は寝ることより、外で遊ぶことの方が好きだった気がする。
 日曜の朝も誰より早く起きてたし。
 もしかして成長し足りなかった部分を今、睡眠で補おうとしているのだろうか。

 「そんなわけないよな・・・」 
 「何か言った?」
 訝しげな彼女の表情を見て、俺は慌てて「何でもない」と首を振る。



 「たまに思うんだけど」
 まだ読みかけの本を閉じ、彼女はぽつりと呟いた。
 「何?」
 俺が問いかけると、少し不安げな顔になって言葉を続ける。
 「ちょっぴり怖くなるの。このままもう、起きてこないんじゃないかって」
 「えっ」

 彼女がそんなことを考えているとは心外だった。
 当事者の俺は、夢の中で心地よい時を過ごしている一方で。
 眠りっぱなしの俺を見つめる彼女はそんな不安を感じていたのか。



 「ごめんね、変なこと言って」
 「いや、別に・・・」
 すると彼女は、不安を消し去ろうとするかのように笑顔を作る。
 申し訳ない。なんとなく俺は、そう思った。

 「あなたの夢に遊びに行けたらいいのにな」
 故意にか無意識にか、独り言のようにそうもらす彼女。



 睡眠はある意味、孤独だ。
 だからこそ心身を十分に休められることができる。
 だからこそ誰にも邪魔されることのない時間を存分に過ごすことができる。

 だけど時々寂しくなるから、せめて誰かに添い寝をしてもらいたくなるのだろう。
 そういえば最近、眠るときはいつも彼女が隣にいた。
 睡眠がこんなにも心地よいと思うのは、彼女のおかげかもしれない。



 俺は彼女の頭を胸元に寄せた。
 夢の世界を共有することはできないけれど、現実では確かにふたり一緒。
 
 だからどうか、寂しがらないでほしい。
 お願いだから。
 明けましておめでとうございます!
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。



 お正月とは名ばかりで、
 この2日間(大晦日を入れると3日間!)は
 バイトばかりでした・・・。

 やらなきゃいけないこともたまってて、
 初詣にすら行ってない~(涙)。



 まあ毎年ダラダラしているだけだから、
 少しくらい忙しくしている方がいいかもしれません。 



 それでは、今年の抱負。
 
 「夢を追いかけるために、自分に厳しく。」

 The dream is just a dream,
but a goal is a dream with plan and deadline!


 あと、12時間ですね。
 1年って早いもんです。



 今年はこのブログを開設し、
 みなさまとお会いすることができて
 本当に恵まれていたなと思います。



 個人的には、
 悲しいことや大変なことが
 多かった1年ではありましたが、
 その分幸せなこともたくさんあったので
 結果的にはOKかな・・・っと。



 だけど、
 そのとき自分が悲しみや幸せを
 どのように感じどのように思ったのかを、
 風化させないようにしたいです。

 

 そうやって
 心豊かな人間になれたらいいなと
 思います。



 最後にみなさま。
 どうぞよいお年を。
 そして素敵な新年をどうぞお過ごしくださいませ。
 風呂上りの湯気立つ洗面所。
 彼女の艶やかな黒髪を後ろから手ですくい、ドライヤーで乾かす。
 それが俺の日課のひとつだ。

 「今日ね、道歩いてたらすっごく可愛い犬がいたの」
 「どんな犬?」
 「胴が長くて足が短いやつ!」
 「そりゃコーギーか、はたまたダックスフンドか・・・」

 鏡の中で、俺と彼女がとりとめのない話をしている。
 いつもの光景。



 髪を乾かしている間、彼女は時々気持ちよさそうにうっとりした表情をする。
 そして俺は、その彼女の表情に悩ましさを覚える。
 だから髪を乾かしてやっているわけじゃないんだけど。



 「ねえ」
 「何?」
 「あたし、髪切ろうかな?」
 髪をかき分ける俺の手が止まる。

 「何で?」
 思わず声を大きくしてわけを尋ねると、彼女は俺の動揺っぷりにパチパチと目を瞬かせた。
 「そんなに驚かなくてもいいじゃない」
 「なあホントに、切るの?」
 「・・・言ってみただけよ」
 無邪気に笑い声を立てる彼女。



 わかってないなぁ、と俺は小さくため息をつく。
 彼女の滑らかな黒髪。俺にとって、最高級の絹糸。
 彼女がどうしても切りたいって言うなら仕方ないけど、これを手放すなんて勿体なさ過ぎる。

 それに、こうしている間だけは、彼女は俺の目の前にいる。
 絶対どこにも行かないという保証がある。 
 こうしている間だけは、彼女は俺のDollになってくれる。



 だから俺は毎日彼女の髪を乾かすんだ。
 「あれ、どうしたのこれ?」
 彼の部屋に入るやいなや、あたしは素っ頓狂な声を上げる。
 指の先には、今まで見たこともない古いアコースティックギターが飾られていた。

 「家の倉庫で見つけたんだ」
 「ふうん。誰か使ってたの?」
 「多分、父さんか叔父さんか」

 あたしは床に腰を下ろして、ギターを手に取る。
 少し埃っぽいアコギだけど、弦はまだ生きてるみたい。



 「ねえ。何か弾いてよ」
 「無理。俺、ギター弾けねーもん」
 「えー、つまんない。じゃあなんで置いてるの?」
 「単なるインテリア」

 あたしが唇を尖らせると、彼はあたしからギターを取って、弾く体勢になった。
 そして、メチャクチャなコードで弦をかき鳴らす。
 適当な鼻歌と一緒に。

 「あはは、やめてよー」
 あたしは笑いながら、その不協和音を遮るべく両耳を塞いだ。
 「お前が弾けっていうから弾いてやったのになぁ」
 彼も苦笑い。



 「ちょっと貸して」
 彼からギターを受け取ったあたしは、おそるおそる弦を押さえる。
 「ド・・・レ・・・ミ・・・。できた!」

 「すげーじゃん」
 目を丸くする彼に、あたしは少しだけ鼻を高くする。
 「中学のとき、授業でちょっとかじったの」

 あのときはギターって難しいし面倒だなって思ってたけど。
 やってみるとけっこう、おもしろいかもしれない。



 「へえ~。じゃあさ、俺も弾けるようになるかな?」
 彼がまんざら冗談でもなさそうな目で、あたしに問いかける。
 「まあ練習したらね」
 「そっか、んじゃ父さんに教えてもらおっかな」
 
 楽譜も読めない彼が、そんなことを言うなんて。
 驚くあたしの目の前にいる彼は、照れくさそうにギターのネックをなでていた。 


 
 古ぼけたギターが、もういちど音を持ち始める。
 その瞬間に立ち会えるのって、何だかワクワクする。
 「それじゃ、上手くなったら一番に聴かせてね」

 辛くて悲しくてどうしようもない時

 

 無性にきれいなものに触れたくなる

 

 かすみ草の花束

 

 アヴェ・マリアの楽譜

 

 明け方の星が光る空

 

 楽しかった思い出

 

 だけど

 

 どんなにきれいなものに囲まれても

 

 私自身はちっとも輝かない・・・

 従姉の結婚式があったので、参列しました。
 隣の県まで行ったので、親戚一同と1泊2日の小旅行です。


 いつもチャキチャキしていたお姉さんの
 真っ白なウエディングドレス姿は、
 月並みだけどやっぱりキレイでした。
 チャペルで人前式を行った後は、
 小雨&強風のなか屋外でのセレモニーへ。
 フラワーシャワーと言いつつ、
 実際使っていたのは羽毛でした(笑)。
 

 それから後は、楽しい披露宴の始まりです。
 料理は豪華だったしカクテルは種類が豊富だったしで、
 お腹はいっぱい。幸せです。
 もちろんそれだけじゃなく、
 義理の伯父さん(新婦の父)による歌や
 新郎の同僚による出し物などのおかげで、
 宴は大いに盛り上がりました。


 始終笑顔に溢れていた会場も、
 宴が佳境にさしかかった頃は涙の場面も。
 花嫁の手紙、
 そして両家代表として新郎・父からの挨拶。
 この結婚に対するそれぞれの思いが
 会場を感動の渦に包み込みました。


 大きくなってからはあまり顔を合わすことのなかったお姉さん。
 どうか、幸せになってほしいです。
 

 それにしても、結婚式っていいですね。
 当事者たちは準備や挨拶回りで大変だろうけれど、
 招待される立場としては、サイコーです(笑)。


 次は誰が誘ってくれるのかな!?
 冷たい風の吹く季節。
 だけど街には、幸せが溢れている。
 赤と緑の飾りつけや、ハンドベルのBGM。
 そして、身を寄せ合って歩く恋人たち。

 そう、世間はクリスマスムード一色。



 『クリスマスは彼と過ごすんだー』
 友人たちは皆、弾んだ声でそう言ってたっけ。
 あたしにはクリスマスを一緒に過ごす恋人なんていないからなあ。
 
 また雪が降り出しそうなお天気。
 手袋の上から息を吐きかける。
 すると一時的に温かさを感じるけれど、またすぐに冷たくなっちゃう。
 
 デパートの前に、モミの木を見つけた。
 豪華な電飾をまとうそれは、まさしくクリスマスツリー。
 昔、サンタさんにもらいたい物を書いて飾ったことを思い出す。
 あの頃、クリスマスは特別な日だったなあ・・・。



 あたしは立ち止まり、ツリーを見上げる。
 結構おっきくて、まるであたしが子供に戻ってしまったみたい。

 ねえ、サンタさん。
 あたしにも幸せなクリスマスを過ごせる日が、いつか来るかな?
 今はただ、彼氏持ちの友人に取り残されて寂しさを感じるだけだけど。
 寒い冬も一緒なら幸せになれる、そんな人ができるかな?



 夕暮れの街並み。
 点灯されたイルミネーションが、人々の目を奪う。
 「きれい・・・」

 呟いた声は、誰の耳にも入らなかったけれど。
 街のきらめきが少しだけ、幸せのおすそわけをしてくれたみたい。
 あたしは再び、足を踏み出し始めた。
 初めてうちに来たきみは


 まだしっかり立たない耳と


 つぶらな黒い瞳をしていた


 赤色の首輪をつけて


 外に連れ出したら


 喜んで駆け出したね

 
 夏に茶色のきれいな毛並みを


 くしでとかしてあげたら


 気持ちよさそうに目を細め


 大人しく座っていたね




 もっといろんな所に


 連れて行ってあげればよかった


 もっとたくさん


 頭をなでてあげればよかった



 
 わたしからみたら


 きみと生きた時間は14年だけど


 きみにとっての1年はわたしの7倍


 

 しっかり生き抜いたんだね


 一緒にいられてよかったよ・・・
 あたしを惹きつけ惑わせるのは


 小さなビンから漂う甘い香り。


 そそのかされて口づけすると


 舌の痺れにびっくりする。





 あなたは苦いバニラエッセンス。


 罪つくりなギャップの持ち主。