BETTAKO -其の93- | 熱血店主のスクラムな毎日

熱血店主のスクラムな毎日

ラグビってる一姫二太郎3児の父っす。
創業昭和56年池袋の東口で営み続けてきた
BETTAKO、2018年JR埼京線板橋駅徒歩2分ほどで
古家を改築再び頑張らせてもらう事になりました。

そんな昨夜。
池袋時代よりの客人さんが引き戸を開けた。
酒会で上京…酒会場では色々あったようだ。
日本酒を飲んで来られた…その文言。

では…。

ありふれた酒。

燗湯がコトコトと湯気を立てている。

お猪口にお気持ち入れ、瓶中の性格と
向き合ってみる。

ん?造り…変わったかい?

あれ?芋麹なんか使ってたっけかい?

壱酒…水の割合を調整を繰り返し、
嫌味にならない程度に温度の兼ね合いも含め、
壱酒には、宮崎県の県酒、白霧島を
選ばせて頂いた。

ほー。ラベルにも記載されていたとは。
面白き…面倒酒。
巷にありふれた酒も、ちゃんと向き合えば
瓶中の酒が、積極的に語りかけてくる。

ほうほう。お前さんは、そういう風に
なりたいのか…。わかったわかった。
ちゃんと出してやるから、そんな焦らねぇーで
待ってなってよ。

日本酒と真逆の味の焼酎。
根こそぎ拾ってやらないと、そこで
その銘柄の価値が決まってしまう。
人が不味いというものを、三層上の美味くへ。
人が美味いというものを、より二層上の美味くへ。
焼酎にだって貧酒はある。
ただ、貧酒で落ちこぼれな酒でも、
手間暇かければ、落ちこぼれにはならない。

これだけ、美味しくさせる素材の流通が
自由にある世間だからこそ、出来が悪くても、
いいじゃねぇーか。その出来の悪さを、
伸ばしてやりゃ、瓶中の酒も育むものよ。
有名だろうが、無名だろうが、希少だろうが、
そんなのは関係ない。

あ〜知ってる知ってる霧島ね。
赤霧島でしょ。

ポテンシャル引き出された赤霧島を
飲んだことのある人は、たぶん皆無。
面白く楽しく!それこそ酒。
ただ、酒には表と内がある事を知れば、
より一層楽しめる。

仙台の客人さん。
伊豆大島の減圧がお好きである。
ちょいと、弐酒に選酒したのは、御神人天上。
さて、燗つけられし、天上の味で、
心のコリをほぐしますかね。