BETTAKO -其の60- | 熱血店主のスクラムな毎日

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1981年池袋東口創業のBETTAKOは、2018年JR埼京線板橋駅徒歩2分ほどで
古家を改築再び頑張らせてもらう事になりました。

甲類焼酎。
関東近県含めた、全体的市場シェアの7割強は、
宮崎本店の亀甲宮焼酎。通称キンミヤ。
街に溢れた、やきとん屋のいずれも、
亀甲宮の看板を掲げるほどである。

ふと疑問。
なぜにキンミヤ焼酎なのだろう…。

全国の甲類焼酎の銘柄数は、プライベート
ブランドを含め、おおよその数…約75銘柄

アルコール度数 25度→水溶密度約78%
アルコール度数 20度→水溶密度約83%

乙類とは異なり、複式蒸溜により、
最終調整品質は、正直…8割型「水」で
その品質が決まる。

では、板橋周辺、東京の酒場や、やきとん屋
などで親しまれているキンミヤ焼酎は、
どんなものなのかをラボで分析してみた。

個人的見解ではあるが、甲類焼酎は…。

甲類焼酎は……甲類焼酎は。

ある一定の温度で温めると、各社が生成した
銘柄の個性がはっきりとわかる。
それは、ざっくり分けて5分類。
北海・東日本・西日本・四国・九州。

一般常識の甲類焼酎は、烏龍茶や緑茶、
ホッピーなどの、割物で割って飲む…というものが
一般的。

氷を入れて、割物を入れて、かき回し…飲む。
甲類焼酎は、冷やされ薄まれば薄まるほど、
飲みやすくもなるが、頭痛の元など、
自身の相性にもよる。

シャリキン!という言葉が根付き、多くの
焼き鳥屋、やきとん屋でも、焼酎を
シャーベット状に凍らせ、割物で割るといった
長所と短所の二面性の飲み方がある。

まずは長所。
ホッピービバレッジの推進は、氷を入れず
グラス・焼酎・ホッピーを冷やして飲んで欲しい。
メーカーの意向の3冷。
シャーベット状にすることにより、氷を入れず
ホッピーの品質を保ったまま飲める。

短所…。甲類焼酎をシャーベット状にすると、
アルコールの粒子は、各々ひっ付き合い、
甲類焼酎独特の注射する際の消毒臭のような、
アルコール味覚が、冷却粒子となり、口当たりが
斬新な感覚へと変わる。
つまり、キンミヤだろうが、大五郎だろうが、
多くの甲類銘柄を、シャーベット状にすれば、
数口の口当たりは、素人では識別できない。

当初書きでも述べたが、冷やし薄まれば
なおさら…甲類焼酎本来の味という、味覚は
識別に関しては、スーパー玄人ではないと、
わからないという形となる。

いわば、飲み屋も酒屋も、甲類焼酎というものを
理解してないということになる。
甲類焼酎は、割るものによって相性というものが
必ずある。それを瞬時に見抜くか見抜かないかは、
あなた次第です。

それを踏まえて、キンミヤ焼酎を少し
裸にしてみようと、思った昨夜。
温めは、全行程6パターン。とはいえ、
ここ最近の高温列島…常温の水も、ぬるま湯に
なっている為、常温水を使ったパターン、
常温水を一度、ある一定の温度に下げてからの、
温め、水の水質をあえて異ならせたやり方などなど

やきとん屋が愛する、キンミヤ焼酎は、
通常飲食店のチューハイタンブラー、435を
用いて、作ってみたが…。

個人的ですが、かすかな甘味を保とうとすると、
アルコールの尖った味覚が、邪魔をし、
極力アルコールの尖を消そうとすると、甘味が
保たなくなる。乙類…いわば芋焼酎とは、
真逆の性質を持っているので、苦労しましたが、
割物との相性を追求していくと、

酸味の強い割物。
甘味の強い割物には、合わなかったような。
合わないというよりも、何を飲んでも一緒…。
宝焼酎でも、大五郎でも、ビッグマンでも、
ブランドとしての全面据え置きとしての、
ユーザーニーズは、キンミヤ焼酎たいうのが
わかりやすいでしょう。

まぁ〜みんなが愛する、キンミヤ焼酎。
どなもんなのかを、試みましたが、
最終的には、酔っ払ってきたら、
何を飲んでも一緒!! ただ、その銘柄の
水溶水質と個人の体との相性にるもの。 

ただ、追求してると…。
店主の個人的意見ですが、冷やすイメージの甲類。
でも、ルイボスや、ほうじ茶などを、
33度ほどの、ぬるい割物として、嗜めば
割物との相性が、合うように思えた。

源氏焼酎は、俺ダメなんだよー。
でも源氏焼酎が好きな人もいる。
ビッグマンを自宅でちびちび、酔ったぁー。
さぁー寝よう。と言った、ライフスタイルに
見合った飲み方、酔い方というものがある。

それは各々の体質の違い、各々の銘柄の
製造工程の違いなど、ブランドだけ、
焼酎はコレ!というものではないということ。

ただ、その理解せず、売れるから!周りの店が
置いているからといった、ビールは赤星みたいな、
酒場は赤星にキンミヤでしょう。
といった、へんちくりんなニーズに応えるべく
馬鹿な酒屋や「便乗酒場」、
そして胡座をかいてる、一部のメーカーの
思想達が、焼酎全般の扉を
閉ざしていることは確かである。

※記事内容も、写真は一切関係ござらん!