湘南0-1FC東京 | FOREVER NO.10

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2024年6月22日(土)第19節 VS FC東京  湘南ベルマーレ公式サイト

 

敗戦という結果から逃げるな

 

PHOTO by 湘南☆浪漫 from TORCIDA FURIA SHONAN

 

 

内容は完勝。

おそらく試合を観ていた誰もがそう思うだろう。

しかし結果は敗戦。これが現実。

内容が悪くても結果的には勝つ、

または最低でも勝点1を拾うチームが強くて、

内容良くても勝点を失ってしまうチームは弱い。

内容がいいことを理由に、結果という現実から

いつまでも逃げていてはいけない。

敗戦後にサポーターが「次、次」と言うのは、

次の試合で巻き返して勝ってほしいからは

もちろんなんだけど、ほかにかける言葉が

なかなか見つからないという面もあって。

敗戦という結果から逃げることを

容認しているわけではない。

そのあたりは勘違いしないでほしいと思う。

プロサッカー選手、プロサッカークラブの

監督である以上は、結果から絶対に

逃げることはできないのだからね。

 

 

池田昌生や鈴木雄斗のミドルシュートは

相手GK真正面だったり、相手DFにブロックされ、

ネットを揺らすことはなかった。

その一方で徳元悠平のミドルは、

鈴木雄斗による懸命のブロックも届かず、

最高のコースへ飛び、そしてネットを揺らした。

 

64分にはFC東京の攻撃からボールを奪って、

絶好のカウンター攻撃発動のチャンス。

小野瀬康介からLUKIANへ、いい縦パスが通る。

LUKIANから福田翔生へのパスが微妙にずれ、

そのパスを福田翔生がトラップミス。

そのトラップミスは池田昌生が拾ってくれたが、

その次の池田昌生から小野瀬康介へのパスは

パスコースはよかったものの、パススピードが

あまりにも緩く、パスカットされてしまって、

結局シュートさえ撃つことができなかった。

 

選手個々が生まれ持った勝負運みたいなものも

こういうことに影響しているのかもしれないけど、

鈴木雄斗の言う「クオリティの差」が

まったくないとは言えないわけで。

 

山口智監督のコメントでは、「最後のところ、

本当にちょっとしたタイミングであったり、

置きどころであったり。肝心なところでの、

余裕や落ち着き、そういうところは本当に

これから覚えていかないといけないところとして、

教訓にしないといけない」とあるが、本当に

この通りだよねと思う。しかし、それと同時に、

ピッチにいる選手たちの顔ぶれを見たときに、

そうしたことを既に知っている選手たちが、

それなりの人数ピッチにいるよね?という疑問も

同時に浮かんできてしまうわけで。

この試合のスタメンでは大野和成、山田直輝、

小野瀬康介、LUKIANと4人も30歳以上の

経験豊富な選手が出場していた。これから

覚えていかないといけない選手たちではない。

 

と同時に、経験の浅い選手たちだって、

経験が浅いことに、年齢が若いからと言って、

そのことに甘えていてはいけないわけで。

FC東京も、松木玖生や俵積田晃太や

荒木遼太郎と22歳以下のメンバーがスタメンで

出場していて、そういう意味では湘南とそれほど

条件は変わらないが、勝利という結果を得た。

交代で出てくる選手の差もあるとは思うが、

若い選手たちにももっと意地や悔しさを

次の試合のプレーで見せてほしいとは思う。

 

 

 

これで2024J1リーグも前半戦が終了。

鈴木雄斗のコメント、「本当に、こういう試合を

もう何度もしているなと改めて思う」の通り、

多くのサポーターがそう思っていると思う。

3回しか勝っていない。リードを守れずに逆転

された、または追いつかれた試合も少なくない。

 

HOMEでやられた借りはHOMEで返す。

AWAYでやられた借りはHOMEで返す。

前半戦でやられた借りは後半戦で返す。

そしてたった3つだけど、ダブルを狙う。

 

後半戦の湘南が強いとかそうではなく、

やられた借りを返さないといけない状況に、

今年も追い込まれてしまっているわけで。

 

さらに強く成長するために、キャンプから

いろいろなことに取り組んでいたようだが、

そうした成長もJ1に居続けることが大前提。

その大前提を失ってしまっては本末転倒。

今のチームでは空中分解してしまうだろう。

J1に生き残ることは最低限のノルマ。

せめて昨年の順位よりも上へ行ってこそ、

成長と言えると思う。

そして、その成長を少しでも加速させるため、

継続させるために、必要なものは選手にも

サポーターにも勝利や成功体験だと思う。

 

だからこそ、とにかく勝利という結果のために、

自分たちがやれることをやるだけ。

スタジアムで選手が目の前にいる間は、

とにかく勝利に向かって前向きな雰囲気を

発信するゴール裏を作り上げたい。

 

試合終了まで気持ちを切らすことなく、どんな

状況であっても、緩めることも諦めることもなく、

最後までやりきろう。ピッチもスタンドも。

 

おれたち湘南はもっとやれる。