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脳疾患78 脳疾患で起こった恐怖体験





この話は、


自分の顔の認識がおかしくなったり、

音楽の認識ができないことに気づいた時期より前、



病室から出れない状態の時の話です。







私はずっと、



「あちゃらおじさんが来る」

「あちゃらおじさんが廊下にいる」



と言っていました。




ちょっと説明が難しいんですが、



入院着で、おじさんというかお爺さんで、

痩せ細って足下がおぼつかないおじさんが見える。



見えると言うかわかると言うか



あちゃら、は、謎ですが、

とにかく、あちゃら、あちゃらって言いながら歩いてるんです。





実際に家族やメンバーが見に行っても、

そんな人はいないし、病室にも来てない。



そもそも私は病室から出てないのだから、

廊下にあちゃらおじさんがいるなんて見えもしないはず。

当然会えもしない。

だってベッドからろくに降りられないのだし。



だから誰もが「また幻覚の話だろう」と思ってました。





しかし、

退院が近くなって、


メンバーと母と、

院内のコンビニに行くというリハビリをして、

自分の個室に戻るとき、

隣の個室が開いていて中の患者さんが見えました。





ベッドに寝たきりのお爺さん…




「あ!!あちゃらおじさんだ!」




私があちゃらおじさんと呼んでたのは、

隣の病室の患者さんだったんです。



実際にいる人なんだ。幻覚じゃないんだ。

でも実際に遭遇してるわけじゃない。




じゃあ、…なに?




今思うとちょっと怖い




脳の病気は不思議なことが沢山起こります。




ー脳疾患幻覚ダイアリーに続くー