隣のベッドからがさごそと音が聞こえる
静かな部屋で他の人を気遣いながら就寝の準備をする音だ
久しぶりのバッパー滞在
ふと
カナダに住んでいたときに
ルームシェアしていた事を思い出した
バッパー宿のような間仕切りもなく
元から友達という訳でもない縁もゆかりもないコリアン達との共同生活だった
わたしは
そうゆう部分が図太く
ほとんどストレスもなくお気楽に暮らしていた
マイペースに過ごし周りに左右されない事がストレスをためない鍵になると思っていたからだ
まあ元々の気質もあるのだけれど
一方で
シェアメイトのコリアンは神経質なようでかなりストレスが溜まっていた様子だった
もう少し気を使った方が良かったかと今では少し反省している
バッパーに泊まっていると必ずと言っていい程遭遇するのが引きこもり欧米人だ
ベッドのカーテンをガチガチに締め切り、食事のときくらいしか自分のスペースから出ない強者だ
せっかく旅行に来ているのに
外はこんなに快晴なのに
もったいない
と思うところもあるが
彼らは彼らで思うところがあるのだろう
主張しなければ生きていけない母国で内気な性格のため生きにくく、独特な感性によっていじめられたり、友達が出来なかったりしたのかもしれない
そんな自分を変えたくて重い腰を上げてやっとの思いで遠い遠い東南アジアの国、タイに来たのだ
自分の中の何かを変えたくて
うん
ずっと引きこもっていてもいいさ!
ここまで来ようと思い、行動した事に意味がある!
(※すべては妄想)
日本に興味を持ち、住みたいと思う外国人はそういうタイプの人が多い気がする
YOLO! YOLO! Party! Party! オーイェー!
のノリについていけない地味な欧米人だ
逆にもっと主張をしてマイペースに自分らしく生きたいと望む日本人はわたしのように日本国外への脱出を試みる
しかし脱出を繰り返せば繰り返すほどに気づくのだ
自分自身からは決して脱出できない事
母国の住みやすさ、住みにくさ、その両方を
そして私たちは旅を続ける
どこの国でも順応していける芯の強さと大きな心を手に入れるために
生まれ育った国を
自分自身を
心から愛するために
チェンマイ、ターペー門前に群がる鳩
