水辺の梅が香 | きるろいの快刀乱麻を断つ

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温故知新 

主に近世日本と落語ネタを綴っていくことを目標にして開設。最近は食いもん系が多いです。2024年はちょっと慎重に動きます(`_´)ゞ

『きるろいの古文書入門』

今回も文書という程大げさではなく、浮世絵の添え書きです。


鈴木春信が描く白梅で『風流四季歌仙』二月 水辺梅

水遍(=辺の旧字体)

末む春(す)ぶ

人の手さへや

匂うらん

梅の下行

水のな可連ハ


【参照】下矢印たぶんクリックor タップで拡大します。

「末」はもう、「未」みたいに見えますねあせる

「む」の次は何度も出て来ている「春」=「す」です。

「手」は「年」とよく間違えるきるろいです^ ^;

「匂」もイマイチはっきりしていないので「白」かな?と思っちゃいました。

後ろの「ふ」があるので何とか分かりました。


「水」も慣れないと難しいですね。最初の「水辺梅」の「水」より大分くずされています。

【用例】



「な」の次の「可」→「か」も頻出ですね。

次の字は慣れていないと難しい。

「き」のようにも見えますよね。これ、

「連」という字で「れ」と読みます。

「遍」と「連」の下の方の曲線が「之繞(シンニョウ)=」の特徴です。


【現代語表記】

末結ぶ 人の手さえや 匂うらん

梅の下行く 水の流れは


ここは神社らしいのですが、白梅だと湯島?

でも水辺があるなら亀戸天神かな🤔

一見私には女性に見えましたが朱色の柵に登っているのは男性で、彼女に梅の木を折ってあげようとしているらしいです。いけないけどね。闇夜の花はまた違った趣きがあるのでしょうね。千鳥ヶ淵で夜桜🌸観たことありますが、それはそれは幻想的でした。但し、夜の神社・仏閣は弱虫きるろいは苦手であります😓