『きるろいの古文書入門』
今回も文書という程大げさではなく、浮世絵の添え書きです。
鈴木春信が描く白梅で『風流四季歌仙』二月 水辺梅
水遍(=辺の旧字体)梅
末む春(す)ぶ
人の手さへや
匂うらん
梅の下行
水のな可連ハ
【参照】たぶんクリックor タップで拡大します。
「末」はもう、「未」みたいに見えますね
「む」の次は何度も出て来ている「春」=「す」です。
「手」は「年」とよく間違えるきるろいです^ ^;
「匂」もイマイチはっきりしていないので「白」かな?と思っちゃいました。
後ろの「ふ」があるので何とか分かりました。
「水」も慣れないと難しいですね。最初の「水辺梅」の「水」より大分くずされています。
【用例】
「な」の次の「可」→「か」も頻出ですね。
次の字は慣れていないと難しい。
「き」のようにも見えますよね。これ、
「連」という字で「れ」と読みます。
「遍」と「連」の下の方の曲線が「之繞(シンニョウ)=辶」の特徴です。
【現代語表記】
末結ぶ 人の手さえや 匂うらん
梅の下行く 水の流れは
ここは神社らしいのですが、白梅だと湯島?
でも水辺があるなら亀戸天神かな🤔
一見私には女性に見えましたが朱色の柵に登っているのは男性で、彼女に梅の木を折ってあげようとしているらしいです。いけないけどね。闇夜の花はまた違った趣きがあるのでしょうね。千鳥ヶ淵で夜桜🌸観たことありますが、それはそれは幻想的でした。但し、夜の神社・仏閣は弱虫きるろいは苦手であります😓