ANYとチャペル
これも本棚の一角。
ANYシリーズは、90年代に、毎年世界のどこかで開かれた建築家+哲学者による会議の記録。
その年ごとに、Anyhow, anything, anyway, anywhere, anyone,などをテーマに、
その会議は10年間繰り広げられた。
最終回はNYのグッケンハイム美術館だったので、見ることができたけど、
世界を牛耳る建築家、哲学者が一同に介していたので、迫力満点だった。
癒し系とは無縁の、ゴツゴツしてて、エッジが効いた建築の話が満載。
そのとなりの本は、ニースにある、マティスが設計した小さな、小さなチャペルに関する本。
このチャペルには本当に、本当に行ってみたい。
マティスのステンドグラスから差し込む黄色と緑と青のひかりが白いチャペルの内部全体に満ちて、
それはまるで天使に抱かれているような感覚だろう。
偶然と、、、
歴史的生物学者によるこの本。
題名と本のカヴァーがもっと面白ければいいのに、、、
「、、、その(人類の)出現の確率がほとんどゼロだったからである。
<宇宙>は生命をはらんでいなかったし、生物圏は人間をはらんでいなかった。
われわれの当たりクジは、モンテカルロの賭博場で当たったようなものである。
そこで十億フランの当たりを手にして呆然としている人間のように、われわれが
自分自身の異様さにとまどっているとしても、なんら驚くにはあたらないのである。」
筆者は、進化の要因が、全くの偶然から発することを、タンパク質レヴェルまで遡って分析すると同時に、
人類の歴史は、その偶然を必然に帰る歴史だったことを解き明かす。
いい週末を。
よが
彼女にならって、ヨガをやってみようかと思い、たまたまブルータスで特集を見つけたので
買ってみたけど、体が硬すぎて全然ポーズが取れない。
でも、ニューヨークはかなりのヨガブーム。
会社でも、ヨガ教室の紹介&割引メールが回ってきた。
ヨガなんて、10年前くらいはすごい怪しい神秘的なイメージしかなかったけど、
それが払拭されて、健康ブームの先端を走っている。
ダンベル系の筋トレよりも、体にいい筋肉が付くみたい。
でも、怪しい、暗い、危ない、悪い、とかの判断基準は、常に時代に寄り添った相対的なものでしかないのだろうし、法律だってそれに準じている程度のものなのだから大したことはない。
慣習みたいなものからどれだけ距離を取れるかで、デザイナーとしてのひとつの資質が決まるよなーって、
あれ、ヨガの話じゃなくなっちゃった、、、
my foolish dream
これは、瀬戸内海で撮った写真だけど、本当に穏やかな風景だったなあ。
イタリアの建築家、レンゾピアノは、自分のオフィス を地中海に面する急斜面に建てたけど
(これ、リンク見てみてよ、すごい事務所だよね。)
俺が、日本に帰って自分のオフィスを持つとしたら、
瀬戸内海に面した所がいいなあ、というのは昔からの夢。
リトルボーイ
キュレーター、村上隆による、日本のサブカルを紹介するエクスビジョン。
リトルボーイと言うのは、言わずと知れた、日本に落とされた原爆に付けられていたニックネーム。
戦後のサブカルが、深層心理として、原爆体験と敗戦からの復興という意識を、
なんらかの形で抱えているということを問うテーマみたいで、
ウルトラマン、ドラえもん、ゴジラからカイカイキキに至る作品が、その文脈で語られる。
でも、やっぱりルサンチマン から解き明かすのって面白くないよなあ、、、
そこから現在の、スーパーフラットに至る経緯とかを聞いてみたい。









