多発性骨髄腫で入院の父の見舞い前
あれはどこだったかな。
たぶん、がんの専門病院と名高いところから、
父は 遺言はいっさい残していない。
なんどもなんども入退院を繰り返し 手術に耐え、
副作用もありながら、必死に闘病してきた父。その姿をつぶさに見てきた。
最初は 血液のがん、多発性骨髄腫 ステージ1だったのが、最終はステージ4に。
骨折してから、だんだん散歩も難しくなり、だんだん行動力もなくなっていく。
私は30代 見舞いの前に「ちょっとトイレに行ってくる」と言い、
声を殺して号泣していたのだ。
まるで、ドラマのワンシーンだ。
一番 つらいのは、闘病している本人なんだから。
思い切り泣いて、 父の前には笑顔で、見舞わないといけない。
それが、できるのか、私に?
母と一緒に見舞いに行くので、泣きそうになったら、
ちょっと後ろむいたり、うろうろして、ごまかす。
きつかった。なんとかごまかした。
緩和ケアとは、末期がんの患者さんが
やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア
